ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
毎日がうまくいく朝のスイッチ
大嶋信頼 著/あさ出版
習慣の本です。その日の質を高める「朝のルーティン」を分かりやすく教えてくれます。短時間で手軽にできて効果のあるものばかりです。
いずれも心理カウンセラーの著者が自ら実践し、効果があったものだそうです。やり方と効果に加え、「自分らしく生きられるようになった」などのケースも紹介されているため、イメージしやすいです。実践すれば気持ちとパフォーマンスが改善し、人間関係も楽になるでしょう。そうして、本来の自分を取り戻せれば毎日が楽しくなり、きっと人生が好転するはずです。
誰しも晴れやかな毎日を過ごしたいと思っています。それを決めるのは朝です。本書は、朝やるべきことを紹介しています。「スイッチ」というだけあって、どれも数分で完結します。著者は、「生きづらさを感じる人には共通点がある」と言います。それを踏まえてピックアップしていますので、多くの人が共感できる内容になっています。
文中には、25のメソッドが紹介されています。もちろん、全部やる必要はありません。自分に必要なもの、生活スタイルに合ったものだけを試せば十分です。それだけで心が軽くなるはずです。その中から、続けられそうなものを習慣化していけばいいと思います。続けることでやがて自分を取り戻し、楽しく、美しく毎日を過ごせるようになるはずです。
というわけで、人間関係に悩んでいる人、自分を見失いがちな人、毎日を気持ちよく過ごしたい人、パフォーマンスを改善したい人で、簡単に始められる習慣を探している人にお薦めします。
朝は大事です。何事も始めが肝心です。一日も朝の過ごし方でかなりの部分が決まります。朝から精力的に動けたなら、それだけで達成感を得られます。ただ、朝を気持ちよくスタートさせることは簡単ではありません。特に、朝は寝ぼけて理性が働かず、なかなか動けません。
私のように低血圧な人間はなおさらです。だから、あらかじめやることを決めておきます。そうすれば余計なことを考えないため、体がプログラミングされたように自動的に動きます。その分、習慣化も容易です。こうして私は、うがい、水を飲む、新聞を読む、ラジオ体操にウオーキングなどを習慣化してきました。いずれも健康目的です。この機会に、本書にあるメンタルに効く習慣も加えたいと思います。
本書で紹介されているものの中では、例えば「朝目覚めたら、脳に3分間注目する」「2分間、体にタッチしてエールを送る」などが興味深いと思いました。いずれも、カウンセリングの実績に基づいています。単に方法と効果だけでなく、なぜ効果があるのかも解説しています。そのあたりが、いわゆる自己啓発書と違うところです。
例えば「朝、脳に3分間注目する」のは、脳に流れる電気信号に注目することで脳全体を活用させるからです。それがひらめく力を高めるといいます。こんなふうに解説されていますので納得できます。「朝からテンションが下がっている」「気分が乗らない」などは、いずれも思い込みというのには驚きました。それを解消するには、「方角を体で確認する」などの方法があるそうです。他にも「人目が気にならなくなる」「緊張や不安が和らぐ」「集中力が増す」「理想に近づく」など、効果とメカニズムとともに朝の習慣が紹介されています。
読んでいくつか実践すれば、毎日が楽しく、明るくスタートできそうです。それを考えるだけでワクワクできます。何か新しい習慣を取り入れたい人は、ぜひ読んでみてください。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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