ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
自分を変える習慣力
三浦将著
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
自己研鑚(けんさん)や健康維持のために、良い習慣を身に付ける方法を教える本です。仕事はもちろん、食生活や体形、お金の使い方まで、あらゆる習慣を、良いものに変えていく方法を指南します。
「自分を変えたい。そのために良い習慣を身に付けたい」と思っても、今の習慣を変えることは簡単ではありません。しかし、それはただやり方を知らないだけかもしれません。本書は、良い習慣を身に付ける方法を詳しく教えます。具体的には、潜在意識の特性に着目し、セルフコーチングのスキルを活用します。本書の手順に従えば、誰でも良い習慣が身に付くはずです。
内容は、初めに習慣化の意義を解説し、何を習慣にするべきか、どうやって、それを習慣化すべきか、三日坊主にしないためにはどうすべきかなど、その詳しい方法を解説します。次に、仕事・生活を磨く習慣や、脳力を鍛える習慣、体を鍛える習慣やコミュニケーションや心の習慣など、人生を変えるために有効な習慣を紹介してくれます。
単なる一方的な解説でなく、自分にあった習慣を見つけられるように工夫されています。例えば、フォームを埋めたり、質問に答えたりすることで、それが簡単にできるようになっています。
最近のビジネスパーソンには、やるべきことが山のようにあります。これを無理なくこなすには、習慣にしてしまうのが一番です。「できる人は、こうやっているんだな」ということが分かるはずです。「自分を変えたい」と考えながら、行動を先延ばしにしてきた方、根性論で乗り切ろうとして挫折を繰り返してきた方など、生活改善が進まずにお悩みのビジネスパーソンにお勧めします。
本書の魅力は「たった一つの生活改善が、人生を変える」のを教えてくれることです。私も、これには大いに共感しました。なぜなら、私自身が経験したことだからです。
私の場合、きっかけは「早起き」でした。20代のサラリーマン時代、通勤の電車があまりにも混雑していて嫌気が差し、5時に起きて会社に向かうと決意しました。早く出かけてもやることがないので、暇つぶしに資格の勉強を始めました。取得するとまた時間ができるので、今度は英語の勉強を始めました。それが評価され、米国駐在することになりました。
帰国後は、出社前にメルマガを書くようになりました。それが、出版社の目にとまり、自著を出版することになりました。出版をきっかけに週末起業を始め、それが軌道に乗ったので独立しました。こうして、私は早起きの習慣がきっかけで人生を切り開いて来ました。早起きを始めた理由は「満員電車が嫌だ」という単なる苦痛回避、いわばエゴでした。それでも、良い結果を招きました。
このように、小さな何かがきっかけで人生が好転することはよくあります。その“何か”は人それぞれですが、私はやはり早起きを推奨します。本書でも、早起きは「最高の生活改善」とされています。なぜなら、良い副次効果があるからです。例えば、早起きは爽やかですから、健康への関心が高まります。早起きがきっかけで、私は禁煙し深酒も止めました。
また、メンタルにも良い効果があります。通勤電車も町もすいていますから、ストレスが減ります。さらに、人より早く活動していることで、前向きになれますし、自信につながりました。何より早起きは手軽です。特別なスキルも準備も不要、お金もかかりません。その気になれば、誰でも明日からでも始めることができます。それでも効果は絶大です。やらない手はないです。
ただし始めやすい分、挫折しやすいのも事実です。そうならないためにも、本書を読んで、具体的なやり方を押さえておくことをお勧めします。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
【T】
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