ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
最高のパフォーマンスを引き出す習慣術
フォレスト出版/大塚邦明 著
ビジネスパーソンの健康の本です。特に、時間を軸に考えます。体内時計の仕組みを利用して、仕事や勉強のパフォーマンスを最大限に高める方法を教えてくれます。著者は「時間医学」の第一人者です。著者いわく、現代のビジネスパーソンの多くが「時差ボケ」を抱えているといいます。これを解消すれば、仕事や学習のパフォーマンスが劇的に改善するといいます。
本書では、そのメカニズムを解説し、日常生活を改善し、パフォーマンスを上げるコツを解説します。体内時計を味方に付ければ、効率よく成果ができるようになるはずです。
人は、体の中でも時を刻んでいます。その体内時計が狂うと、睡眠障害、うつ病、肥満、糖尿病などの代謝障害や、免疫・アレルギー疾患、さらにガンの発症にもつながるといいます。それを解消するには、体内時計を意識した時間管理が必要です。体内時計に従って、食事、運動、睡眠など、毎日を過ごせば、不調を解消し、能力を発揮することができるようになります。最新の「時間医学」研究をベースにしながら、ビジネスパーソンが体内時計を使って活動し、パフォーマンスを最大化させる方法を公開しています。
最初に体内時計を解説し、パフォーマンスの上がる時間の使い方を紹介した上で、睡眠や運動、食事などの効果的な行い方を解説します。さらには遺伝子を変える方法まで紹介しています。「やる気が出ない」「集中力がない」「仕事や勉強がはかどらない」という人は、体の「時差ボケ」が原因かもしれません。そんな悩みを抱えるすべてのビジネスパーソンにお薦めします。
ビジネスパーソンにとって時間管理は極めて大事です。それを人間本来のリズム「体内時計」に従ってマネジメントすることは、さらに重要です。効率的な成果のためにも戦略的に考えるべきです。
私も「何をやるか」以上に、「いつやるか」を意識してきました。例えば運動は朝、アウトプットは午前、人に会うのは午後などです。ただ、経験則の域を出ておらず、限界を感じていました。
本当は、科学的根拠に基づくべきだと常々考えていました。本書はその悩みに応えてくれます。体内時計の専門家が、研究成果に基づいて提案してくれるからです。
冒頭に、体内時計に基づいた理想的な1日の過ごし方が紹介されています。まずは、これを使って改めて自分の生活を見直し、修正するきっかけにしていただきたいと思います。誰だって、若い頃は特に意識しなくても健康で快調です。しかし、年齢を重ねるにしたがって、疲れが取れない、やる気が出ない、体調が優れないということが多くなってきます。
私も睡眠に悩みを抱えるようになりました。本書では、睡眠について章を設けて詳しく解説してくれていました。それだけ、多くの現代人が悩んでいるのだと思います。
確認したところ、おおむね体内時計の理想に近い生活から遅れているようでした。例えば、起きたら日を浴びる、軽い運動をする、90分サイクルで働くなどは、すでに実践しています。
ただ、反省すべき点もあります。例えば、寝る前にデジタル機器を見る、眠れないと寝酒をするなどはよくないようです。他にも、就寝2時間前に入浴などは、新たな習慣として採用できそうです。
睡眠以外にも、食事や運動についても書いてあります。体によかれと思っていることも、体内時計を無視していると、かえって体に悪いことが分かります。こちらも参考に生活を見直したいと思います。
健康は、お金や人間関係よりも、ずっと貴重な人生のリソースです。しかし、意識して管理しなければ、決して手に入らないものでもあります。本書を用いて、改めて考え直すことをお勧めします。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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