ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
楽天で学んだ「絶対目標達成」7つの鉄則
小林史生 著
日本実業出版社
目標を達成する方法を教える本です。目標達成に必要な努力の、正しい方法を教えてくれます。成果を上げる仕組みやマインド、そして、方法を考え抜く習慣が身に付きます。著者は、30代で楽天が買収した米国企業の社長に抜てきされた人物です。これまで数々の目標をクリアしてきたそうです。そんな著者が体得した、確実に結果を出す方法です。
あの楽天で、役員や社員と一緒に鍛え、結果を出してきたノウハウが満載です。もちろん、楽天以外の、あらゆる職場、仕事に応用できます。読めば、目標達成が習慣になるはずです。ビジネスにおいて何よりも大切ことは、目標を設定し、それを達成していく力です。ところが、これまでそのノウハウが語られることはあまりありませんでした。そのせいか、目標達成というと、気合と根性になりがちです。でも、それだけでは達成できません。努力は、闇雲にするのでなく、正しく、賢くすることが重要だからです。
本書は、そのノウハウを紹介します。著者は「目標達成は、努力と工夫の掛け算」と言います。本書では、その工夫を7つのポイントに集約し「鉄則」として、章ごとに解説しています。
具体的には「分解して考える」「早期達成サイクル」「考えるために行動する」「やる気を引き出すネーミング」などです。学んで実践すれば、きっと結果が得られるはずです。仕事がら、日々目標達成に追われる営業担当者やセールスパーソンはもちろん、経営者や経営幹部、そして自らに目標を課すことで成長したいビジネスパーソンにもオススメします。
目標を立てることは大事です。さらに大事なことは、それを何が何でも達成することです。でも、簡単なことではありません。目標を立てたものの、達成できずに終わったということはよくあります。しかし「未達成」が習慣になると、目標を立てただけでやったつもりになってしまいます。そういう組織は、世の中にいくらでもあります。これでは、意味がありません。
私にも覚えがあります。私は、サラリーマン時代には営業マンでした。もちろん、営業目標を与えられ、その達成に向けて日々の仕事に取り組んでいました。しかし、頑張っても、毎度達成できるわけではありません。どうしてもできないこともあります。こうして、1度未達を経験すると、未達に耐性ができてしまいます。やがて未達が常態化していきます。
本書には「たった一つの成功体験が勝ちグセをつける」と書いてあります。同様に、たった1度の未達の体験が「負けグセ」のきっかけになってしまうこともあるのです。営業マンだけではありません。経営者も同じです。コンサルタントをしていると、未達が常態化している会社の経営者によく出会います。彼らは、8割も達成すると「よくやった」と満足します。
しかし、達成率は80%だろうが99%だろうが、未達は未達のはずです。80%で「よくやった」と納得できるのは、未達に対する感度がマヒしている証拠です。これが負けグセのはじまりです。本書は、未達を当たり前にしないための、達成のノウハウが色々と書いてあります。例えば「強烈な成功体験を1つ作る」「毎日0.1%の成長を目指す」などです。なお、当たり前のことですが、チームの目標達成は、1人ではできません。本書には、仲間を巻き込む方法、例えば仲間を説得する話し方なども書いてあります。
達成グセは、勝ちグセになります。これが常態化すれば、仕事も、プライベートも、きっとうまくいくはずです。その差は時間と共に広がります。できるだけ早いうちに読まれることをオススメします。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
【T】
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