ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
おうちストレスをためない習慣
杉岡充爾 著/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
健康の本です。疲労やストレス、倦怠(けんたい)感を解消します。特にコロナをきっかけに、大人も子どもも在宅ワークが浸透したりして、家にいる時間が増えています。それが新たな不調を生んでいます。
本来、休息の場所である家が、かえって脳や神経のストレスになっているのです。いわば「おうちストレス」です。そんな新しいストレスの解消をめざします。著者は、10万件超のデータを見てきた医学博士です。本書では「おうち時間」をストレスフリーにする方法を教えます。実践すれば不調が解消し、パフォーマンスも上がるはずです。
かつては「家だけが唯一の休息時間」という人が多かったと思います。その場所が、在宅ワークのせいで「かえってストレスのもと」になってしまった人も少なくないようです。それを解消しようと、休日は「昼まで寝ている」「ゴロゴロしている」「動画や漫画で体を休めている」という人は要注意です。疲労や倦怠感を招いている可能性があります。
本書は、そんな間違った過ごし方を改善し、本当の休息方法を教えてくれます。始めに、イライラする、肩がこる 背中が痛む、目が疲れるなど、6つのサインを紹介します。その上で、ストレスの原因と影響、ストレス解消法やためない工夫、さらにストレス解消ストレッチも紹介します。読んで実践すれば、おうち時間がストレスフリーになるはずです。リモートワーク中の人、家で働くフリーランス、持ち帰り仕事が多い人はもちろん、ストレス社会で頑張るすべてのビジネスパーソンにおすすめです。
もともと、みんなが憧れていた在宅ワークが、コロナをきっかけに増えました。実際にやってみて分かったのは「家にいることは、結構ストレスだ」ということです。もちろん「家にいることが、何より好き」という人もいるようです。「何日も外出しなくても大丈夫、むしろ外出は面倒くさい」という人も少なくないようです。
私は、家にいることが大の苦手です。在宅勤務はおろか週末さえ、できる限り家にいたくないと思っています。時間さえあれば外に出て、日の光を浴びたり、自然の中にいたりしたいほうです。1日1回、必ず外に出掛けられるように、朝のウオーキングを日課にしたくらいです。それも天候次第で行けないことがあります。すると大変なストレスを感じ、落ち着かなくなります。
そんな私にとって、在宅ワークなど、とんでもないことでした。実は独立してからは、仕事の多くは家でできました。でも、それは無理とすぐに事務所を借り、わざわざ出掛けるようにしました。そんな自分は変わり者だと思っていました、でも、本書を読んで、実際、家はストレスなのだと知りました。対処法もすでにいくつか取り組んでいて、間違っていなかったことが分かりました。
そんな「おうちストレス」歴の長い私でも、本書を読んでいろいろと学びました。例えば不調の原因は、ストレスが招くホルモンの異常や血管の不調だと知りました。また、対処法もいろいろ学びました。食生活や入浴の工夫はもちろん、タスクの途中で休む方法やストレッチなどは、早速取り入れてみたいと思います。
私のように「家がストレス」という人ばかりでなく、安らぐと思う人も、きっといると思います。でも、そういう人ほど、ストレスに気付きにくいかもしれません。むしろ、要注意かもしれません。在宅ワークは時代の趨勢です。メリットも多く歓迎すべきことです。ただ、危険もはらんでいることは知るべきです。そして防衛するべきです。まずは本書から始めてみることをおすすめします。
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
【T】
読書でビジネス力をアップする