疲れ解消★カンタン!アンチエイジング(第58回) 足をケアして仕事のパフォーマンスを上げる靴選び

ヘルスケア

公開日:2020.04.10

 靴は、ビジネスパーソンにとって第一印象の決め手の1つです。今年も新生活に合わせて新調したという人も多いことでしょう。同時にまた、うっかり足に合わない靴を買ってしまった……と反省している方もいるかと思います。

 ビジネスシーンでは、やはり、足に負担をかけず安心して歩行できる靴を選びたいものです。なぜなら、足は第2の心臓とも呼ばれ、健康維持の視点でも大切にすべき箇所だからです。

 2019年は、流行語大賞にノミネートされた「#KuToo」に代表されるように、ハイヒールおよびパンプス着用強制に異を唱える女性の声が多く聞かれました。こうした現場の声を受け、職場の身だしなみに関する服務規定を見直す企業が出てきているようです。日本航空でも、この4月からの制服刷新で0cmのヒール高もOKになったというニュースが報じられました。その人に合った動きやすい靴を選択する自由は、仕事のパフォーマンスを考えれば、ごく自然なことです。

 一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)認定上級シューフィッターの中村さんによると「足に合わない靴を履くと痛みを生じるだけでなく、仕事に集中できなかったり笑顔になれなかったりと、メンタル面に悪影響を及ぼす場合があります。また、足に合わない靴を履き続けると足が変形し、腰や膝にまで影響が及ぶことも。このような不調を防ぐには、足の形に合った靴を選ぶことが大切です」とのこと。

足の形に合わせるポイント5

 外反母趾(ぼし)にも優しい靴を販売するfitfitが2020年1月に40代の女性665人を対象に行った調査では、95%の人が購入した靴について「試着では履けたのに、実際に履いて歩くと痛くて合わなかった経験がある」と回答し、靴選びの難しさが浮き彫りになりました。靴選びに悩みの尽きないビジネスパーソンのため、健康的に働ける靴選びのポイントを中村さんに伺いました。

●ポイント1:購入店選び
 足に合っているかを客観的に知るためには、販売員に聞くのが一番の近道。腕のいい販売員は、足を触って形状を確かめたり、歩いている姿を見たりしてチェックしてくれます。かかとの浮きやシワの入り方なども確認できる、トレーニングを受けた販売員がいる店を選ぶことが大切だと中村さんは言います。

●ポイント2:足と靴の形状
 パンプスなら、自分の足を横において形を見比べるとよいそうです。例えば足先が広いのに爪先が細いパンプスを履くと、足指を内側に曲げることになり、過度な負荷がかかりやすくなります。足のすぐ隣に靴を並べてみることで、靴の中で足がどのような状態になるか想像しやすくなるでしょう。

●ポイント3:中敷きの形
 外から見た形状だけでなく、試着が大切とのこと。履いてみて足の裏に隙間ができるものは、部分的に負荷がかかって、きちんと足を支えられずにいる状態。足の裏に隙間がなくなるような中敷きを選ぶことがオススメだそうです。

●ポイント4:靴底の素材
 足への負担を少なくするには、衝撃を吸収しやすい「ラバーソール」がオススメです。特に立ち仕事の人は、靴のデザインと履き心地のバランスを考えながら、歩いて衝撃の少ないものを探してみるとよいでしょう。

●ポイント5:調整とアフターサービス
 「試着の際に左右で履き心地に差があるようであれば、ぜひ販売員に相談をしてください」と中村さん。足のサイズや形には、左右差がある人も多いからです。ブランドの小売店であれば、左右で一方のパンプスを部分的に伸ばしたり、パッドを入れたりして調整し、靴を足に合わせることができます。これは、ネット通販ではかなわないメリットでしょう。

 SNSで見つけてネットで購入すると、後悔しやすいのが靴だと思います。不安やストレスなく仕事をするためにも、自分の足に合うお気に入りの靴は小売店で探しましょう。快適な歩行で健康の土台を築けるよう、自身の足の形を知るところから始めてはいかがでしょうか。

【取材協力】
FHA認定上級シューフィッター
中村 浩幸(なかむら ひろゆき)さん
1994年バチェラーオブシューフィッティング認定(足と靴と健康協議会認定)。シューフィッター養成講座の講師と実技指導員。靴メーカーに20年勤務後、独立し靴メーカーや大手靴ブランド会社などで社員研修を行う。現在はシューリペアショップも経営。

<外部リンク>
ニュース
JAL、パンプス強制を撤廃 「ジェンダー平等に配慮」
https://www.asahi.com/articles/ASN3R67D6N3RULFA03D.html

執筆=Nao Kiyota(Self Training Café)

美容・健康ライター。ダイエットアドバイザー、リンパケアセラピスト、心理カウンセラーの資格を生かし、健康で美しくなるためのセルフトレーニング法を発信している。最近カメラを購入。写真で「もっとわかりやすく」伝えられるよう、日々修行に励んでいる。抹茶ラテ(豆乳・シロップ抜き)と足つぼマッサージが大好き。

【T】

あわせて読みたい記事

  • 疲れ解消★カンタン!アンチエイジング(第97回)

    笑顔で心身ともにいつまでも若々しく

    ヘルスケア

    2024.07.09

  • 疲れ解消★カンタン!アンチエイジング(第96回)

    出会いの春にすすめたい、お酒との付き合い方

    ヘルスケア

    2024.04.11

  • 疲れ解消★カンタン!アンチエイジング(第95回)

    冬こそオーラルケアを見直そう

    ヘルスケア

    2024.01.29

連載バックナンバー

疲れ解消★カンタン!アンチエイジング