疲れ解消★カンタン!アンチエイジング(第41回) 冬の“クサ足”に効果的な足蒸れ防止のコツ

ヘルスケア

公開日:2018.11.02

 夏と比べて汗をかく機会が減るのが冬です。にもかかわらず、取引先との食事会や宴席で靴を脱いだときに「ヤバい!足がニオッてる!?」と冷や汗をかいた経験はありませんか?

「足元が冷えないようにすること」と「足の臭いを抑えること」は、矛盾するようですが、少し気を配れば両立させることが可能です。今回は、人前で革靴(女性ならブーツ)を脱いでも恥ずかしくない足の“臭いケア”について紹介します。

足が臭くなる3つの理由

 体臭・多汗研究所所長であり、五味クリニック院長の五味常明(ごみつねあき)先生によると、足の臭いが発生する主な原因は「汗」「角質」「靴」の3つだといいます。

(1)汗
 足の汗は季節を問わず1日にコップ約1杯分といわれています。汗腺が集中しているのが足の裏。その足にかいた汗をそのまま放置すると、皮膚常在菌によって分解され、臭いが発生します。

(2)角質
 足の裏の角質は厚いのが特徴です。そのため、大量の垢(あか)の原因になります。この垢とは足の裏から剥がれ落ちた表皮細胞のことで、日常歩いたり、踏ん張ったり、摩擦によってポロポロと生み出されます。その垢を栄養分にする皮膚常在菌が繁殖し、さらに汗からの分泌物が混じることが臭いの原因なのです。

(3)靴
 臭いの原因の3つ目となる靴は、足を密閉状態にしてしまうものです。特に革靴は足汗が蒸発しにくく、足の温度を上昇させてしまいます。こうした環境こそが、皮膚常在菌の活動を活発化させています。また、靴の中の温度が上昇すると蒸れてしまい、皮膚の一番外側にある角質が剥がれ落ちやすくなります。

 足汗や角質の剥がれ落ちは、気候にかかわらず臭いの原因になります。冬は靴下も厚くなり、防寒を意識したファッションになりがちです。つまり、足クサ対策を意識している夏場よりも臭いが増殖しやすい環境にあるのです。そこで、足そのものへのケアが大切になってきます。

調査で判明!足のケアはニオイ菌の抑制を念頭に

 足の臭いは、履物の種類によっても影響します。革靴やブーツなど皮革製品ほど蒸れやすく、スニーカーといった布製品は蒸れにくいと考えられがちですが、実は、通気性の良いものでも油断は禁物なのです。

 それを示したのが、デオドラントやスキンケア製品を扱うシービックの実験です。朝にスニーカー、革靴、ブーツ、パンプスをはだしで履き、6時間後の足の「ニオイ菌」の増減を検証した実験※です。

 実験結果によると、何もケアをせずに過ごした足は、全体の平均値でニオイ菌の数が朝の約8倍に増加するという結果になっています。特にニオイ菌の増殖が多かったのは、履き口が狭く湿度や温度が逃げにくいブーツです。しかし一方で、比較的通気性が良いスニーカーを履いていても、6時間後のニオイ菌の数は約40倍以上増加したという驚きの結果が出ているのです。

 減少した例を挙げると、ミョウバン入りの足用制汗剤を塗ったケースです。朝から6時間後の方が減少しており、平均値でニオイ菌の数は約10分の1に減少しました。つまり、足の臭い対策においては、革靴やブーツはもちろん、スニーカーやパンプスといった通気性の良い靴であっても、ニオイ菌の抑制が肝心なのです。

※足の臭いの原因菌に対する足用の制汗剤の効果を検証する実験(2016年4月)

足の臭いを防ぐケア5つ

 ここで五味先生に、足の臭いを防ぐ5つの方法を伺いました。

(A)ミョウバン由来の足用制汗剤を足の裏や指の間に塗り、汗を抑える
(B)靴やサンダルは素足で履かず、ストッキングや靴下を着用する
(C)1日に数回は靴を脱いで足蒸れを防ぐ
(D)足や指の間をしっかりと洗ってからよく拭き、清潔に保つ
(E)角質はお風呂のたびに軽石や手などですり落とすなどして、小まめに取り除く

 ポイントは「足を清潔に保つこと」と「靴を着用する時間を短くして蒸れを防ぐこと」だといいます。靴下を着用して汗を吸収させることも大切です。出社したらすぐにサンダルなど足を締め付けない靴に履き替えることを習慣にするのも良い試みとのこと。

 その上で、制汗剤を活用しましょう。制汗剤は、臭いの元となる雑菌の繁殖を抑制する効果と、毛穴を引き締めて汗を抑える効果が期待できるものがあります。中でも、天然成分「ミョウバン」由来のものがオススメで、特に臭いが気になる方はスプレーやミストより肌に直接塗布するタイプを選びましょう。消臭成分が密着しやすく効果がより期待できるそうです。

【取材協力】
五味常明(ごみ・つねあき)医師/五味クリニック院長/体臭・多汗研究所所長
一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。体臭・多汗治療の現場で「心療外科」という新しい医学分野の治療法を実践。TVや雑誌でも活躍中。著書・監修本も多数。

 

 

 

執筆=Nao Kiyota(Self Training Café)

美容・健康ライター。ダイエットアドバイザー、リンパケアセラピスト、心理カウンセラーの資格を生かし、健康で美しくなるためのセルフトレーニング法を発信している。最近カメラを購入。写真で「もっとわかりやすく」伝えられるよう、日々修行に励んでいる。抹茶ラテ(豆乳・シロップ抜き)と足つぼマッサージが大好き。

【T】

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