ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
暑い夏も終わり、いよいよ気持ちよくプレーできるシーズンが到来しました。これからの季節は、プライベート以外にも、社内コンペや取引先とのラウンドなど、ゴルフを楽しむ機会も多くなることでしょう。
前回から、18ホール回っても疲れ知らずで、翌日の仕事をも絶好調にする“カラダにやさしい”ゴルフの楽しみ方をお伝えしています。今回のテーマは、ゴルフ当日の朝食について。ナイスプレーを生み出すために、ゴルフに最適な朝食をご紹介しましょう。
ゴルフを楽しむ日の朝は早起きになることが多いでしょう。起きて急いで支度をして、朝食を取る暇もなく車でゴルフ場へ。そして多少の準備運動や軽い練習をした後、そのままプレースタートという経験はありませんか。その結果、数ホールも進めば、体が重くなり、思い通りプレーができなくなったという苦い思いをした方も多いはずです。
ゴルフの運動量を甘く見てはいけません。最近は乗用カートでのプレーが主流とはいえ、アベレージゴルファーは1ラウンドで10km近い距離を歩きます。その際の消費カロリーは、70kgの男性が乗用カートを利用したときで500kcalぐらい、歩いてラウンドすれば1,000kcal以上といわれています。これは2時間ジョギングしたのと同程度です。
移動だけでなく、スイング時には筋肉を瞬間的に素早く動かすためのエネルギーが必要です。ゴルフは戦略性に富んだスポーツですから、状況を分析したり、どう攻めるかを決断したり、これから打つショットに集中したりと、脳もフルにエネルギーを使います。このようにゴルフは、多くのエネルギーを消費するものですから、朝食抜きでのプレーは、最初から燃料補給をせずにジョギングに参加するのと同じことだと自覚しておきましょう。
ゴルフは頭(脳)のスポーツだともいわれています。脳のエネルギー源は糖分(ブドウ糖)なので、糖分が不足すると脳の働きが鈍ります。寝起きは頭がボーとしている原因の1つして、血糖値が下がり糖分が不足していことがあります。脳を活性化させるためには、朝食にはご飯やパンなどの炭水化物(糖質)をしっかり食べて、血糖値を上げておきましょう。砂糖を少し多めに入れた朝のコーヒーも、血糖値を上げるのに効果的です。
このように朝食を取ることにはスタート時点から、順調にプレーに入ることができるという大きなメリットがあります。そして、長丁場であるプレー時間中にエネルギー切れを起こしにくくするという効果もあります。それでは、18ホール回っても疲れにくくなる朝食とはどのようなものでしょうか。
朝食の紹介の前に、「クエン酸サイクル」という人間の身体機能について説明しましょう。クエン酸サイクルとは、クエン酸など必要な栄養素を元に糖質や乳酸をエネルギーに変え、基礎代謝量を上げ、体を疲れにくくする働きのことです。同時に、脂肪を付きにくくし、太りにくい体をつくります。
クエン酸サイクルを働かせる栄養素は、クエン酸のほか、ナイアシンとビタミンB2です。クエン酸は疲労を回復し、血液をサラサラにします。これは梅干しやかんきつ類、トマトなどに多く含まれます。ナイアシンは、糖質やタンパク質を分解する働きがあり、肉や魚に多く含まれます。ビタミンB2は脂質を分解します。これを多く含んでいる主な食材が、豆類、卵、乳製品、葉菜類などです。
ゴルフに最適な朝食は、これら食材がバランスよく取れるメニューです。ですから、旅館やホテルで提供される朝食のようなメニューが最強なのです。
・和食:ご飯とみそ汁、焼き魚(ナイアシン)、卵(ビタミンB2)、梅干し(クエン酸)など。
・洋食:ハムやソーセージ(ナイアシン)に、スクランブルエッグやオムレツなどの卵料理(ビタミンB2)、そしてサラダ、フルーツ(クエン酸)など。
いかがですか。実は朝の定番メニューこそが、ゴルフを楽しむ脳と体に最適な朝食といえるのです。
ゴルフ当日の朝、家族の習慣や理解がないと、旅館やホテル並みにしっかりした朝食は難しいかもしれません。独り暮らしならなおさらです。そんな人に、とっておきの朝食の取り方をお教えします。家の近くのコンビニエンスストアで、タラコと梅干しのおにぎりと、パックの枝豆を買って、運転前におなかに入れてしまうのです。タラコにはナイアシンが多く含まれますし、梅干しにはクエン酸、枝豆にはビタミンB2が含まれています。ドリンクはオレンジジュースがオススメです。かんきつ類でクエン酸が取れますし、適度に糖分も取れるからです。
朝は苦手で食欲がない・・という人には、滋養強壮剤を飲むという手っ取り早い方法もあります。多くの滋養強壮剤にはナイアシンとビタミンB2が含まれているからです。ただ、それだけではお昼前にエネルギー切れを起こしてしまう可能性があるので、いくら食欲がなくても、梅干しのおにぎり1個は合わせて食べてください。コンビニで滋養強壮剤を選ぶときには、成分表を見て内容を確認するといいでしょう。
朝食の重要性はご理解いただけましたか。必要な栄養素をしっかり取って、18ホールを戦う脳と体にエネルギーを蓄えましょう。ただし、食べ過ぎには気を付けてください。消化器系に血液が集まると、眠くなるからです。ゴルフ場に車を運転していかれる人は特に注意です。何事も腹8分目、ゴルフのスイングも食事も8割加減がベストだと心得てください。
次回は、スタート前の準備運動の効果的な仕方についてお伝えします。体内に蓄えたエネルギーを最大限使うためにも、朝食を取ることと同じくらい、準備運動で体を慣らすことが大切なのです。
執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」