ビジネスWi-Fiで会社改造(第49回)
テレワークでの通信障害対策を考えよう
インターネットがつながらない。自分で直したいけれど、どうすればいいのか分からない。そんな八方ふさがりのIT初心者の社長にも分かりやすく理解できるようにITキーワードを解説する本連載。今回は、IT機器のトラブルの原因を特定する「故障の切り分け」だ。
「朝からインターネットにつながらない。君、ちょっとパソコンを見てくれないか」(社長)
「はい。では、一体何が原因なのか、故障の切り分けをしてみますね」(総務兼IT担当者)
「コショウの切り分け? なんだ、料理でもするのか」
「香辛料のコショウではなく、トラブルの故障です。故障の原因がどこにあるのか調べることを切り分けと言います」
「なるほど。ところで、切り分けでも、切り餅でも何でもいいから、早く直してくれないか」

インターネット接続トラブル時における切り分けの一例
機器が故障したと考えられる場合、その原因を特定するために行うのが「切り分け」です。早期復旧には、機器が故障した時の操作や環境などを把握し、根本的な原因を特定することが必要です。ただ、故障内容によっては業務に大きな影響を与えかねず、専門家のサポートが必要な場合もあります。
Q なぜ切り分けが重要なのですか。
パソコンやサーバー、スイッチやルーターなど、社内で利用する機器は増加傾向にあります。さらに、社外でインターネット回線やクラウドなどを利用する機会が増えたことで、トラブルの要因は多様化しています。機器の故障やネットワークのトラブルなどが発生した場合、迅速な復旧を図り、再発を抑えるためにも、その原因がどこにあるのか特定する切り分けが重要なのです。
Q 故障の切り分けはどのように行うのですか。
例えば、パソコンがインターネットにつながらない場合、原因がパソコン側にあるのか、ネットワーク側にあるのかを特定する必要があります。そこで、該当するパソコンのハードウエア、OSやアプリケーションなどのソフトウエアがちゃんと動いているかどうかを確認します。
機器側に問題がなければ、社内ネットワークを構成するLANスイッチやルーター、Wi-Fiのアクセスポイントは動いているか、パソコンに設定するWi-Fiのパスワードは間違っていないかなどを詳細に確認していきます。
Q 故障の切り分けの注意点はありますか。
ネットワークの問題であれば、オフィス内のあらゆる機器が影響を受ける可能性があります。例えば、インターネット接続に必要なルーターが故障した場合、メールの送受信やクラウドサービスなどが利用できず、業務に支障をきたすことも......。
故障の切り分けは専門知識が必要な場合もあり、専門家に任せるのが早期復旧の近道です。例えば、オペレーターが故障個所の切り分けを行い、必要に応じて修理・復旧対応するサービスなどがあります。どのようなサポートが自社に適しているのか、ITの専門家に相談するといいでしょう。
「故障の切り分け。その大切さを分かっていただけましたか」(総務兼IT担当者)
「それよりパソコンは直ったのか。もう半日もインターネットが使えていないんだ」(社長)
「Wi-Fiを再設定したのでつながりますよ。もうコショウと勘違いしないでくださいね」
「それはよかった。コショウの話をしていたら、ラーメンが食べたくなってきたな。もうお昼だし、よかったら君も一緒にどうだ?」
「いいですね、ぜひ。ラーメンを食べながら、コショウ...じゃなくて故障談義でもしましょう!」(総務兼IT担当者)
※掲載している情報は、記事執筆時点のものです
執筆=山崎 俊明
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