ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
今回は、ちょっと面白いグラフを紹介しよう。グラフといえば棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどが王道だろう。今回紹介するグラフは「ツリーマップ」といい、Excel 2016で追加された機能で、割合を面積比で表すものだ。
※当記事では練習用のサンプルファイルがダウンロードできます(ページ下部)
まずは都道府県の面積をツリーマップで表してみよう。都道府県名と面積の表を範囲指定してツリーマップを挿入する。
表を範囲指定して、「挿入」メニューの「グラフ」グループの「階層構造グラフの挿入」を選んで「ツリーマップ」を選択する
これでは分かりづらいので少し表示を整えよう。凡例を削除し、大きさを整える。
凡例付近をクリックし、すべてが囲まれた状態で「Delete」キーを押して凡例を削除
大きさを整えてグラフ内のすべての文字が見えるようにした。グラフタイトルも入力
こうして見ると北海道がどれだけ広いのか、岩手・福島・長野・新潟はおおむね同じぐらいの広さで、この4県を足しても北海道に及ばない、などが視覚的に分かりやすい。
上記ではそれぞれの都道府県の広さが視覚的に分かりやすくなった。次は地域別の階層を加えてみよう。今回は北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄の8つに分けた。
地域を追加入力し、項目行の任意のセルにカーソルを置いた状態で「ホーム」タブの「並べ替えとフィルター」の「フィルター」をクリックする
項目に[▼]が付き、並べ替えや絞り込みができるようになった
「地域」の横にある[▼]をクリックし、「降順」を選択する
先ほどと同様、表を範囲指定して、「挿入」メニューの「グラフ」グループの「階層構造グラフの挿入」を選んで「ツリーマップ」を選択する
するとグラフが貼り付くので、大きさを調整する
地域名を加えると色も地域ごとに変わる。個別の広さだけでなく、地域ごとの広さ、地域内での広さの比較などが分かりやすくなる。
グラフの表示形式も「グラフスタイル」の中からいろいろ選べる。上図は地域名を上部にバナー風に配置したスタイル
縦横比を変えると配置も変わる
このように、階層構造の割合を表すときにカテゴライズすると、より視覚的に分かりやすくなる。例えば衣料品店で、店舗・ジャンル・商品がそれぞれ複数存在する場合、店舗・ジャンル・商品別の売り上げをツリーマップで表すと、階層的に把握できて分かりやすい。
視覚的に階層構造の売り上げを把握できる
※解説用画面はMicrosoft 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第44回は2021年7月5日(月)公開
【ダウンロード】
「時短エクセル」 面積で割合を表すツリーマップをExcelで使う のお試しファイルのダウンロードはこちらから(Excelファイル)
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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時短エクセル