ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
前回は、簡単な操作で「3月10日」を「2020/3/10」や「2020年3月10日」という形式に変更できることを紹介した。「ホーム」タブの「数値」グループにある「数値の書式」から「短い日付形式」「長い日付形式」を選ぶだけでよい。実は、この「短い日付形式」「長い日付形式」というのは、自分の好みに初期値を変更できる。
これはExcelの機能ではない。Windowsの機能だ。Windowsの「日付と時刻」であらかじめ設定されている表示形式を変更すれば、それをExcelでも利用できるようになる。
Windowsの機能で、「短い日付形式」「長い日付形式」の初期値を変更してみよう。
タスクバーの検索ボックスに「con」と入力すると「コントロールパネル」が表示されるので、クリックしてコントロールパネルを開く
「時計と地域」の「日付、時刻、数値形式の変更」をクリックし、「地域」画面を開く。「形式」タブの「追加の設定」をクリックする
「形式のカスタマイズ」画面で「日付」タブを選び、「短い形式」と「長い形式」を変更する。形式は、選択肢の中から選ぶだけでなく、自分で入力もできる
ここでは、「短い形式」を「yyyy.m.d」に、「長い形式」を「yyyy’年’mm’月’dd’日’ dddd」とした。入力欄の下に表記の例が記載されているので、それを参照すれば、曜日を入れたり、和暦にしたりもできる。「セルの書式設定」画面での表記ルールと一部異なるので、その点には注意したい。
Excelで、「短い日付形式」「長い日付形式」が変更されていることを確認しよう。
「数値の書式」の右の▼をクリックし、「短い日付形式」をクリック
すると「2020.3.10」となる
「数値の書式」の右の▼をクリックし、「長い日付形式」をクリック
すると「2020年3月10日 火曜日」となる
Windowsの機能で設定を変更したため、当然Excelだけでなく、Windowsの日付表記も変更される。
タスクバー右の日付表示は「短い表示形式」が利用されており、スラッシュではなくピリオドで区切られた表記になっている
エクスプローラーの更新日時も変更されている
初期値に戻したくなったら、本ページ上から3番目の「形式のカスタマイズ」画面を開き、「日付」タブの下の方にある「リセット」をクリックすればよい。これで数値、通貨、時刻、日付が既定の設定に戻る。
※解説用画面はOffice 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第29回は2020年5月11日(月)公開
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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