ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
Excelで表をグラフ化することは日常的だ。グラフで表現することにより、大きさや推移、割合などが視覚的に確認できて分かりやすい。マーケティング部門や企画部門だけでなく、営業部門の報告書などでも避けては通れない必須の機能だ。
※当記事では練習用のサンプルファイルがダウンロードできます(ページ下部)
グラフ作成の際に最も重要なのは、伝えたい内容によってグラフの種類を選ぶことだ。割合を示したいなら円グラフ、推移を示したいなら折れ線グラフが適している。数値の大きさを比較したい場合に棒グラフを使う。
棒グラフには縦棒グラフと横棒グラフがあり、一般的には縦棒グラフを使うことが多い。項目名が長い場合、縦棒グラフにすると項目名が斜めになって読みづらいため、そういった場合には横棒グラフが適している。また、速度や距離など、横にグラフが伸びたほうがイメージしやすいものに対しても横棒グラフを使用するとよいだろう。
グラフの作成方法は簡単だ。どのような種類のグラフでも、元データとなる表の範囲を選択し、グラフの種類を選べばよい。
ここでは、ランチメニューの売上高の横棒グラフを作成してみよう。
グラフ化したい範囲を選択する。挿入タブの「縦棒/横棒グラフの挿入」(Excel 2013の場合は「横棒グラフの挿入」)を選択し、表示されたメニューで「2-D横棒」の「集合横棒」を選ぶ
横棒グラフが作成される(ここでは、表の横にグラフを移動している)
作成された横棒グラフと元の表を確認すると、項目名の並びが上下逆になっていることに気付くだろう。表では「ハンバーグ(和風)」が一番上なのに、グラフでは一番下になっている。表は左上が基点になっているのに対し、グラフは左下が基点になっているため、横棒グラフではこのような並び順になってしまうわけだ。これはエクセルグラフの仕様だ。
ちょっとした操作で、並びを表の順番と同じに合わせることができる。
項目名を選択して右クリックし、「軸の書式設定」を選択する
設定画面の「横軸との交点」で「最大項目」を選び、「軸位置」で「軸を反転する」のチェックをオンにする
これで表と同じ並び順になる
このように、「軸の書式設定」で2カ所の設定を変更すればよい。ポイントは、「横軸との交点」で「最大項目」を選ぶこと。軸を反転するだけだと、横軸(ここでは売上高)の項目名がグラフの上部に配置されてしまう。
軸を反転させることによって、基準が左上になり、横軸の項目も上部に移動してしまうわけだ。横軸の項目を移動させないために、項目軸(縦軸)の最後の項目(最大項目)と横軸が交わるように設定する。
この設定さえ覚えておけば、横棒グラフもグラフのバリエーションとして自在に利用できるようになる。
※第3回は3月5日(月)公開
【ダウンロード】
「時短エクセル」横棒グラフの項目をサクッと逆順に修正のお試しファイルのダウンロードはこちらから(Excelファイル)
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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時短エクセル