ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
前回、都道府県別のデータを北から順番に並べる方法を解説した。今回はそのデータを地図上にプロットして3Dマップを作成してみよう。表だけでは比較がしづらいが、グラフ化すると視覚的に把握しやすい。
まずは、3Dマップを使う手順を紹介する。
表内にカーソルを置いた状態で「データ」タブの「データツール」で「データモデル」をクリックし、「3D マップ」→「3D Maps を開く」をクリックする
アドインをオンにするダイアログボックスが表示されるので「有効化」をクリックする
別ウインドウで3Dマップが開く
なお、ここではWindows 11上でMicrosoft 365のExcelを使用した。Windows 11のバージョンは24H2。バージョンによってはメニューの位置などが異なる場合がある。従来のバージョンでは「挿入」タブの「ツアー」グループの中に「3Dマップ」がある。
準備ができたら3Dマップを作成していこう。といっても、すでに各都道府県には■がプロットされているので、操作は簡単だ。
「フィールドリスト」は不要なので右上の×を押して閉じる。上部メニューの「フィールドリスト」をクリックしても閉じることが可能
次に表示を整える。地図の右下にあるナビゲーションボタンで傾きや大きさを、地図をドラッグすれば位置が調整できる
プロットされている■に高さを付ける。「高さ」の「フィールドの追加」をクリックして「軒数」を選ぶ
これで、都道府県別の軒数が地図上に表現できた
これで3Dマップは完成した。しかし棒グラフの色が濃いため、重なり部分が分かりにくい。そこで、棒グラフの色を変更してみよう。
「レイヤーオプション」をクリックしてメニューを開き、カラーパレットを表示して色をクリックする。ここではオレンジ色にした。陰影がついて見やすくなった
上部メニューの「図形」をクリックすると、棒グラフの形状を円柱状にしたり五角柱にしたりできる
表の横にグラフを貼り付けるには、「ホーム」タブの「キャプチャ画面」を押してスクリーンショットを撮る
表の横にカーソルを置き、「Ctrl」+「V」キーでグラフを貼り付ける
左右に不要な部分があるのでトリミングしよう。「図の形式」タブで「トリミング」をクリックし、左右の縦棒を内側にドラッグして再度「トリミング」をクリックする
不要な部分が取り除かれたので、位置を調整する
これで表データを日本地図上の3D棒グラフで表現できた。これなら視覚的に傾向を捉えやすい。
再度編集したい場合は、作成時と同じように「データ」の「3Dマップ」を選び、すでに作成したマップを選択する。すると現在の状態が表示されるので、色や形、太さや透明度などを変更できる。
【ダウンロード】
「時短エクセル」 都道府県別データを3Dマップで表現する のお試しファイルのダウンロードはこちらから(Excelファイル)
※解説用画面はWindows 11上でMicrosoft 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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時短エクセル