ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
今回は、Excelを利用するときに筆者がよく使うショートカットキーを7つ紹介しよう。ショートカットキーはたくさんあり、中にはキーボードとマウスを使うような操作もある。しかし、いくらたくさんあると知っていても、覚えていなければ時短にはならない。
そこで、「とにかく利用頻度が高いものから確実に覚える」お助け法として、筆者が日ごろよく使うものを紹介しよう。使用スタイルが似ている場合はそれを何度も使って手に覚え込ませてほしい。手が覚えると「○○のショートカットは何と何を押すんだっけ?」と聞かれても、手で確認しないとそのキーを答えられなかったりする。まさに「習うより慣れよ」だ。覚えるコツはとにかく何度も繰り返すこと。慣れないうちは、つい通常のメニューから操作しがちだが、メモを見るなどして時間がかかっても、まずはショートカットキーを使うようにしよう。一度覚えてしまえば、自然と手が動くようになる。
なお、「Ctrl」+「C」(コピー)、「Ctrl」+「X」(切り取り)、「Ctrl」+「V」(貼り付け)、「Ctrl」+「S」(保存)など、他のアプリでも共通して使うものは外している。
(1)「Alt」+「Enter」
おなじみのセル内任意改行。おそらく、Excelを使いこなしている人なら知らない人はいないのではないだろうか。すべて入力してからでもよいし、改行したい位置で「Alt」+「Enter」キーを押し、改行してから次の行を入力してもよい。
改行したい位置で「Alt」+「Enter」キーを押す
(2)「Ctrl」+「D」
筆者はメモ魔である。朝何時に起きて何時に寝たか、薬はきちんと飲んだかなどを、すべてExcelで管理している。その際、朝と夜に飲んでいる薬を忘れず飲んだら○を入れるのだが、ほぼ忘れることはないので上の内容をコピーすることが多い。その際にこの「Ctrl」+「D」キーを使うというわけだ。いちいち「まる」と入力して変換するのに比べ、かなり時短になる。
(3)「Ctrl」+「Enter」
「Ctrl」+「Enter」キーは、どういう状況で利用するかによって挙動が異なる。複数のセル範囲を指定し、データを入力した後に「Ctrl」+「Enter」キーを押すと、選択したすべてのセルに同じ文字列が入力できる。おそらくこれがポピュラーな「Ctrl」+「Enter」キーの使い方かと思う。しかし筆者が利用する「Ctrl」+「Enter」キーはこれとは異なる。
文字列を入力した後、通常は「Enter」キーか「Tab」キーを押すだろう。「Enter」キーを押せば下に、「Tab」キーを押せば右にアクティブセルが移動する。しかし、アクティブセルを移動せず、そのまま文字装飾などを施したいことがある。そういう場合に「Ctrl」+「Enter」キーを押すと、セルを移動せずに文字を確定できるため、そのまま文字装飾できる。例えば「合格」と入力して「Ctrl」+「Enter」キーを押し、そのまま「Ctrl」+「B」キーを押せば太字を設定できる。
(4)「Ctrl」+「1」
表示形式を変更する頻度はかなり高い。よく使う日付の形式や金額の形式はホームタブの「数値の書式」で選択することができるが、筆者の場合「1/18」といった日付形式や曜日入りなど、少し特殊な形式を使うことが多いため、セルの書式設定画面を開いて設定することが多い。セルの書式設定画面を開く別の方法としては、セルを右クリックして表示されるメニューから選ぶか、ホームタブの「数値」グループの「ダイアログボックス起動ツール」(右下の小さな矢印)をクリックする方法がある。しかし覚えてしまえば「Ctrl」+「1」が一番スピーディーだ。「Ctrl」を小指で「1」を中指でギリギリ押せるので、左手だけで実行できるのがいいところだ。
(5)「Ctrl」+「A」
このショートカットキーは、別のアプリで同じように利用する場合も多いと思うが、Excelの場合、1回押すとアクティブセルを含む表の領域が選択され、もう1回押すと全選択となる。セルのある位置によっても異なるが、少なくとも2回押せば全シートを選択できるわけだ。さらに「All」の「A」と覚えやすいので、筆者もよく使う。なお、ワークシート左上の三角の部分をクリックしてもシート全体を選択できる。シートの全選択操作前にマウスを使っていたらこちらを利用する場合もあるが、キーボードを使うことのほうが多い。
(6)「Ctrl」+「F」
検索画面が開く。これはブラウザーなどのページ内検索でも使うショートカットキーだ。筆者の場合はアクティブシートだけでなく、ブック全体を検索することが多いので、「オプション」をクリックして検索場所を「シート」から「ブック」に変更して検索する。また、置換をすることも多い。置換画面を開くショートカットキーは「Ctrl」+「H」だが、筆者は2つ覚えるのは頭の記憶領域がもったいないので「Ctrl」+「F」だけを覚えておき、置換を使いたい場合はタブで切り替える。どういう操作をするかを明確に決めておき、それを素早く実行できるのが一番早いショートカットキーだろう。
検索も置換も「Ctrl」+「F」キーで済ませる
(7)「Ctrl」+「5」
スケジュール表など、予定が変更になっても以前のスケジュールを残したままにしたい場合がある。そんなときは文字を削除するのではなく、取り消し線を引く。そのときに使うのが「Ctrl」+「5」キーだ。範囲を指定して「Ctrl」+「5」キーを押すとすべてのセルの文字に取り消し線が引ける。便利なのが、もう一度「Ctrl」+「5」キーを押すと取り消し線を消してくれるところ。「取り消し線を引いたものの、引かなくてよかった」という場合は、もう一度「Ctrl」+「5」キーを押せばいいので便利だ。こちらも「Ctrl」を小指で、「5」を人さし指でギリギリ押せるので、片手でOKだ。
※解説用画面はMicrosoft 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第38回は2021年2月1日(月)公開
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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