ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
お客さまに丸見えだった理由は
社外秘のデータがお客さまに見える状態に……。社員は慌ててお客さまのノートパソコンを閉じてしまいました。さすがにお客さまはむっとした顔。商談どころではなくなってしまいました。
社外秘のデータが閲覧可能だった理由は、Wi-Fiのパスワード設定でした。社員は社内用のパスワードを伝えてしまったのです。また、機器のアクセス制御も行っていなかったため、パスワードが合っていれば誰でもデータを見られる状態でした。お客さまが社外秘フォルダに気付かない場合のほうが多いでしょうが、このマンガのようにデータを見られてしまう可能性もあります。
早速、同社はWi-Fiのセキュリティを見直しました。
Wi-Fiを導入すると、ケーブル不要でネットワークにアクセスできるので、とても便利になります。ただ、セキュリティ設定が甘いと、簡単に社内システムに侵入されます。
対策のポイントは社内システム/インターネットのネットワーク切り分けです。これは、プライバシーセパレータ機能で実現できます。訪問顧客や取引先はインターネットに接続できますが、社内システムには接続できなくなります。また、社内システムには登録した機器(MACアドレス)のみを接続させるMACアドレス制御機能も有効です。
ビジネスWi-Fiの中には、プライバシーセパレータ機能やMACアドレス制御機能を持つタイプがあります。セキュアなネットワーク環境を構築するため、ネットワークに強いITサービス事業者に相談してみましょう。
執筆=Biz Clip編集部
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