目的別ショートカットまとめ(第29回) 【Word編】改ページや段落区切りをショートカットキーで効率的に実行する

パソコン スキルアップ

公開日:2023.10.16

 この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、Wordの改ページや段落区切りなど「Enter」キーを使うショートカットキーを紹介する。これらは、リボンのメニューとしても用意されているが、ショートカットキーを使う方が圧倒的に速い。ぜひ覚えて慣れて、日常的にサクサク使えるようにしよう。

改ページをショートカットキーで

 単に改行するには「Enter」キーを押すが、改ページ(ページを改め、新しいページから文章を始める)は、「Enter」キーだけではできない。メニューからたどろうとすると、「挿入」タブの「ページ」グループから「ページ区切り」を選択する必要があるため、ショートカットキーを使うのが手っ取り早い。

メニューから改ページを実行するには「挿入」タブの「ページ」グループから「ページ区切り」とたどる必要があり、手間がかかる

 

改ページしたい位置にカーソルを置き、「Ctrl」+「Enter」キーを押すと瞬時に改ページできる

 

 改ページは、区切りのいいところでページを新しくしたいときに利用する。例えば以下のような場合だ。

上図のようなレイアウトの場合、2つ目の見出しの行頭にカーソルを置き、「Ctrl」+「Enter」キーを押すと、見出し・本文・画像が2ページ目に収まった(中図)。さらに3つ目の見出しが最下行に来ているため、ここでも改ページすると見出しごとにページが区切られてきれいに仕上がった(下図)

 

改ページ記号が表示されない場合は

 改ページの記号は表示/非表示を切り替えることができる。「改ページ操作をしたのに改ページ記号が表示されない!」という場合、次の作業を試してみてほしい。

改ページ記号が表示されない場合は、「ホーム」タブの「段落」グループの「編集記号の表示/非表示」ボタンを押す

 

 編集記号の表示をオンにすると、改ページ記号に加えて全角スペースは「□」、半角スペースは「・」で表示されるようになる。

段組みと段区切りで文章を読みやすくできる

 文章を読みやすくするために段組みを設定した場合、段区切りによって次の段に文章を送ることができる。例えば段組みによって文末に小見出しがあるときなどは、段区切りを挿入すると次の段の文頭に小見出しが移動する。

段組みを設定したい範囲を選択し、「レイアウト」タブの「ページ設定」グループで、「段組み」の中から任意の段組みをクリックする

 

選択した範囲で段組みが設定される

 

2つ目の見出しの先頭にカーソルを置き、「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーを押すとその位置で段区切りが実行され、全体のバランスが良くなった

 

◆今回のおさらい◆
「Ctrl」+「Enter」                         改ページを挿入する
「Ctrl」+「Shift」+「Enter」      段区切りを挿入する

【ダウンロード】
【Excel編】改ページや段落区切りをショートカットキーで効率的に実行する のお試しファイルのダウンロードはこちらから(Wordファイル)

執筆=内藤 由美

大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。

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