目的別ショートカットまとめ(第12回) 【Excel編】セルを移動せずに入力を確定する

パソコン スキルアップ

公開日:2022.05.19

 この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、Excelでデータを入力後、セルを移動せずに確定するショートカットキーを紹介しよう。

セルを入力して確定すると普通はセルが移動する

 セルに文字やデータを入力して「Enter」キーを押すと1つ下のセルに移動する。また、「Tab」キーを押すと1つ右のセルに移動する。これがExcelの基本だ。

「Enter」キーを押すと1つ下のセルに移動

 

「Tab」キーを押すと1つ右のセルに移動

 

「Ctrl」+「Enter」キーなら移動せずに確定できる

 上記のように、すぐ下やすぐ右に次々とデータを入力していくには、「Enter」や「Tab」を使うのがExcelの常識だ。しかし、データを入力した後、すぐにそのセルに塗りつぶしなどの装飾を施したいこともある。

 そんなときは「Ctrl」キーを押しながら「Enter」キーを押す。入力したセルが選択されたままの状態で入力が確定する。そのため、塗りつぶしや太字などの装飾をすぐに施すことができる。

「Ctrl」+「Enter」キーを押すことにより、そのまま確定してすぐ次の操作に移行できる

 

 例えば、上記の例のようにすぐに塗りつぶしをしたい場合などに便利だ。筆者は、ここの例に挙げているような仕事管理表を作成している。筆者はフリーランスなので、クライアント別、プロジェクト別にいつどんな仕事をしたかをパッと見て分かるようにしている。

 このような表のほかにもExcelでは、売上表や住所録といった、中身がびっしり詰まった表だけでなく、アルバイトのシフト表やスケジュール表など、カレンダーがあって、その中に必要なデータや文字を入力するといった使い方も多いだろう。例えばシフト表であれば、人別に色を変えて塗り潰す、急なシフトチェンジのときには太字にするなどといった使い方もあるだろう。そんなときに素早く装飾を施すには、このショートカットキーは非常に便利だ。覚えておいて損はない。

ボールドやイタリックを設定するなら

 上記のように、セルを移動せずに入力を確定した後、ボールドやイタリックを設定したいならショートカットキーが使える。本連載の第2回で紹介したWordでの文字装飾と同じショートカットキーが使える。

・ボールド           [Ctrl]+[B]
・斜体                   [Ctrl]+[I]
・アンダーライン[Ctrl]+[U]

 これらのショートカットキーはExcelでも使えるので覚えておくと便利だ。

◆今回のおさらい◆
[Ctrl]+[Enter]         セルを移動せずに入力を確定

執筆=内藤 由美

大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。

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