目的別ショートカットまとめ(第21回) 【Word編】引き継いでしまった書式を解除するショートカットキー

パソコン スキルアップ

公開日:2023.02.16

 この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、Wordで改行する際、前行に施した書式を解除するショートカットキーを紹介する。

書式を解除してから改行する

 前回は、施した書式を解除してから改行する方法を解説した。例えばタイトルとしてボールドとアンダーラインを施したが、次の行からは本文が始まるのでその装飾が不要、という場合、改行する前に「Ctrl」+「スペース」キーを押すというもの。

「Ctrl」+「スペース」→「Enter」キーを押すと、書式を引き継がずに改行できる

 

段落書式は「Ctrl」+「スペース」では解除できない

 ただし、「Ctrl」+「スペース」での書式解除は万能ではない。例えば「中央揃え」「ボールド」「アンダーライン」を施している場合、「Ctrl」+「スペース」を押した後で改行しても「中央揃え」だけは解除されない。

ボールドとアンダーラインは解除されるが、中央揃えは解除されない

 

 これは、「段落書式」と「文字書式」の違い。「Ctrl」+「スペース」で解除できるのは文字書式だけだ。中央揃えや行全体への網掛け、インデントなど、個別の文字に対してではなく行や段落に対して施す書式のことを段落書式という。

 例えば、その行にカーソルを置いた状態で設定できるものは段落書式、装飾したい範囲を指定して施す装飾が文字書式だ。

中央揃えは段落書式

 

範囲を指定して施すのが文字書式

 

引き継いでしまった書式を解除する

 段落書式を解除するには、引き継がれてしまった段落にカーソルがある状態で「Ctrl」+「Shift」+「N」キーを押す。このショートカットキーは、文字書式も段落書式もすべて解除してくれる。

書式が引き継がれたまま文字を入力した後、「Ctrl」+「Shift」+「N」キーを押すと文字書式も段落書式も解除される

 

 文章が次の行まであふれてしまっても問題ない。意図的に改行しない限りその段落に対して有効だ。行全体に施した網掛けにも適用できる。サンプルファイルには行全体に網掛けを施した段落を用意したので、試してみてほしい。

 なお、文字書式を解除するのは「Ctrl」+「スペース」、段落書式を解除するのは「Ctrl」+「Q」、両方同時に解除する場合は「Ctrl」+「Shift」+「N」だ。

◆今回のおさらい◆
[Ctrl]+[Shift]+[N]      すべての書式を解除する
[Ctrl]+[スペース]          文字書式を解除する
「Ctrl」+「Q」                 段落書式を解除する

【ダウンロード】
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執筆=内藤 由美

大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。

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