ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、Excelで書式設定画面を開く操作をはじめ、その画面内で設定する書式(装飾)についても、ショートカットキーで操作できるものをいくつか紹介しよう。
数字を通貨表示にしたり、時刻や日付の表示形式を変更したりするために「セルの書式設定」画面を開くことは非常に多い。それ以外にも文字を中央寄せにしたりフォントのスタイルを変更したりするのもこの画面で操作できる。
そんなわけで、頻繁に開く「セルの書式設定」画面はできるだけ効率的に開きたい。画面を開く方法としては、リボンメニュー「ホーム」タブの「数値」グループの右下「ダイアログボックス起動ツール」をクリックする方法、右クリックメニューから選択する方法もあるが、マウスカーソルを大きく動かしたり操作のステップが多かったりして面倒だ。こんなときに一番素早く操作できるのが「ショートカットキー」だ。
[Ctrl]+[1]キーを押すと「セルの書式設定」画面が開く
[Ctrl]キーを押しながら「1」キーを押す場合、[Ctrl]キーは小指、「1」キーは中指を使う。少し押しづらく、別の指で別のキーを押してしまうこともあるかもしれないが、慣れると問題なく押せるようになる。とにかくショートカットキーは、慣れれば最もスピーディーであることを認識して、積極的に使ってほしい。
例えば「セルの書式設定」画面だと、「表示形式」や「配置」、「フォント」など6つのタブがあり、それぞれのタブでさまざまな設定が変更できる。このタブ切り替えもショートカットキーで実現できる。
[Ctrl]+[Tab]キーを押すと、すぐ右のタブに切り替えることができる
こちらのキーも[Ctrl]+[1]と同様、小指と中指で操作できる。[Ctrl]+[Shift]+[Tab]キーを押せば、左隣のセルに移動することもできるが、3つ同時に押すのはあまり効率的とはいえない。そのため筆者は[Ctrl]キーを押したまま[Tab]を連打して切り替えるようにしている。一番右のタブまで移動した後は[Ctrl]+[Tab]キーで一番左端のタブに戻るようになっているので、[Ctrl]+[Tab]キーだけでも事足りる。
書式設定のショートカットキーは、Wordと似ている。例えば太字にするには[Ctrl]+[B](ボールド)、斜体にするには[Ctrl]+[I](イタリック)など。ただし、Excelの場合は、アルファベットに加えて、数字でも設定できる。
例えば、太字の場合は[Ctrl]+[B]キーまたは[Ctrl]+[2]キーのいずれでも太字になる。斜体は[Ctrl]+[I]キーまたは[Ctrl]+[3]キー、アンダーラインは[Ctrl]+[U]キーまたは[Ctrl]+[4]キーという具合だ。
すでにWordでボールド(B)、イタリック(I)、アンダーライン(U)と覚えているなら、そちらで操作する方が楽だろう。Excelの書式設定画面を開く[Ctrl]+[1]キーから覚えた人は、「2」が太字、「3」が斜体、「4」がアンダーライン、と数字の順番で覚えるのも手だ。
Wordとは共通でない、Excel特有の書式設定として、「取り消し線」がある。これは[Ctrl]+[5]キーで実現できる。プロジェクト管理表などをExcelで作成している場合、予定が変更になったとき、昔の予定を削除するのではなく、取り消し線を引いてあえて残しておくこともある。そんなときに取り消し線はよく使うので、[Ctrl]+[5]キーはぜひ覚えておきたい。
取り消し線を引きたいセルにカーソルを置いた状態で[Ctrl]+[5]キーを押す
セルの中の一部の文字列にだけ取り消し線を引きたい場合は、その文字列のみを範囲指定してから[Ctrl]+[5]キーを押すと、その部分だけに取り消し線を引くことができる。なお、ここで紹介した「太字」「斜体」「アンダーライン」「取り消し線」については、再度同じキーを押すと元に戻すことができる。
◆今回のおさらい◆
[Ctrl]+[1] セルの書式設定画面を開く
[Ctrl]+[2] 太字を設定([Ctrl]+[B]も同様)
[Ctrl]+[3] 斜体を設定([Ctrl]+[I]も同様)
[Ctrl]+[4] アンダーラインを設定([Ctrl]+[U]も同様)
[Ctrl]+[5] 取り消し線を引く
[Ctrl]+[Tab]ダイアログ内のタブを切り替える
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
【T】
目的別ショートカットまとめ