ニューノーマル処方箋(第64回)
ランサムウエアがビジネス化。「RaaS」の脅威
この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介。今回は、Windowsパソコンを使ううえで絶対覚えておくべきショートカットキーと、筆者がよく使うお勧めをそれぞれ10個ずつ紹介する。
今回紹介する10個のうち、大半は日ごろから使っている方も多いのではないだろうか。復習を兼ねてチェックし、もしまだ使っていないものがあれば覚えてもらいたい。ほとんどのショートカットキーがさまざまなアプリや環境で利用できるので、何度も使っていればすぐに覚えられるはずだ。
ショートカットキーを使いこなすコツは「とにかく何度も使って指に覚えさせる」こと。筆者が積極的に使っているのは片手で操作しやすいキーだ。もちろん、それ以外でも便利で何度も使っているうちに指が覚えて快適に使えるようになったキーもある。これらをジャンル別に紹介しよう。
【Windows編】
1.「Windows」+「D」 デスクトップを表示する
ウインドウをたくさん開いていても、一瞬にしてすべてのウインドウを最小化し、デスクトップが表示される。「Windows」キーを小指で、「D」キーを中指で押す。デスクトップ上にあるアプリアイコンを使いたいときなどに便利。もう一度同じキーを押すと、デスクトップ表示の前の状態に戻る。「Desktop」の「D」だ。
2.「Alt」+「Tab」 ウインドウを一覧表示し、押すたびにウインドウを切り替える
現在起動しているすべてのウインドウが一覧表示される。「Ctrl」キーを押したまま、「Tab」キーを押すたびにアクティブウインドウが切り替わり、任意のウインドウでキーを離せばそのウインドウが最前面に表示される。「Alt」キーを親指で、「Tab」キーを中指で押す。
【エクスプローラー編】
3.「Ctrl」+「D」 選択したファイルやフォルダーを削除する
「Delete」キーを押すのと同じ挙動だが、右手でファイル選択などのマウス操作をした後、もう一度右手で「Delete」キーを押すより、マウスで選択操作した後すぐに左手で「Ctrl」+「D」キーを押した方が速く操作できる。「Ctrl」キーを小指で「D」キーを中指で押す。「Delete」の「D」だ。
【ブラウザー編】
4. 「Ctrl」+「Shift」+「B」 ブックマークバーの表示と非表示を切り替える
ブラウザーのブックマークを一時的に非表示にできるショートカットキー。ブックマークは日頃の自分の行動や趣味などが詰まっているため、あまり人に見せたくない。スクリーンショットを人に送る場合などにさっと非表示にして、終わったらすぐに表示を戻す、という使い方で重宝している。「Ctrl」キーを小指で、「Shift」キーを薬指で、そして「B」キーを人さし指で押すと左手だけで完結できる。
【Word編】
5.「Ctrl」+「Enter」 改ページを挿入する
特にWordに画像をたくさん挿入するときに便利。そのページ内に収まりそうにない場合は、その前で改ページして次のページに挿入しよう。そうしないと、収まりきらなかった画像が意図しない位置に挿入されてしまい、正しい位置に戻すのに時間がかかることがある。
6.「Ctrl」+「R」 文字列を右揃えにする
右揃えは文書作成時にはよく使う。アイコンもあるのでマウスでもワンクリックだが、左手の小指と人さし指ですぐに押せるキー配置なので、ショートカットキーの方が速い。ちなみにExcelでこのショートカットキーを押すと、右のセルへのコピーとなる。
【Excel編】
7.「Ctrl」+「1」 「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示する
筆者が勧める10選の中で、もっとも覚えておいてほしいのがこのショートカットキーだ。「セルの書式設定」ダイアログボックスを開く機会は非常に多い。しかし画面が狭いと、マウスで何度もクリックしないといけない場合がある上、右クリックのショートカットキーは中途半端な位置にあるので覚えにくい。小指で「Ctrl」キーを、中指で「1」キーを押す。中指はギリギリ届くレベルだが、慣れればキーボードを見なくても押すことができる。
8.「Ctrl」+「D」 下のセルへコピーする
このキーも押しやすく使用頻度が高いので便利だ。同じ文字列を何行もコピーする場合はマウスでドラッグするほうが速いが、1つだけの場合はキー操作のほうが圧倒的に速い。先ほどWord編で右揃えとして説明した「Ctrl」+「R」キーは、Excelの場合、左のセルの内容を右のセルにコピーするキーとなる。「Down」の「D」と「Right」の「R」だ。
9.「Ctrl」+「;」 今日の日付を挿入する
今日の日付を入力する機会は、Word、Excelともに多いことだろう。Excelでは「Ctrl」+「;」キーを押すと、カーソルがあるセルに今日の日付が入力される。「yyyy/m/d」の形式で表示されるので、もし変更したい場合は先ほど紹介した「Ctrl」+「1」キーで「セルの書式設定」ダイアログボックスを開いて好きな形式を選べばよい。入力後、「Enter」で確定すると右寄せになる。
なお、「Ctrl」+「:」キーを押すと現在の時刻を入力できる。どちらか迷った場合は、日付の後に時刻を入力するのが一般的なので、キーの並びもそうなっていると覚えよう。
10.「Ctrl」+「B」 文字列を太字にする
これはWordでも共通で利用できるショートカットキーで、文字列を太字にする。Wordの場合は文字列をドラッグして選択してキーを押す。Excelの場合は、そのセル全体を太字にする場合は、セルを選択した状態で押せばいい。「Bold」の「B」だ。太字にした状態で再度「Ctrl」+「B」キーを押すと太字が解除される。れはWordでも共通で利用できるショートカットキーで、文字列を太字にする。Wordの場合は文字列をドラッグして選択してキーを押す。Excelの場合は、そのセル全体を太字にする場合は、セルを選択した状態で押せばいい。「Bold」の「B」だ。太字にした状態で再度「Ctrl」+「B」キーを押すと太字が解除される。
「目的別ショートカットまとめ」連載は、今回で終了します。これまで数々のショートカットキーを紹介しましたが、使いこなせればどれも仕事の効率化につながります。ぜひ過去の連載も読み返し、役立てていただければ幸いです。これまでお読みいただきありがとうございました。
◆絶対に覚えておくべきショートカットキー10選◆
「Ctrl」+「C」キー コピー
「Ctrl」+「X」キー 切り取り
「Ctrl」+「V」キー 貼り付け
「Ctrl」+「S」キー 保存(上書き保存)
「Ctrl」+「A」キー 全選択
「Ctrl」+「P」キー 印刷
「Ctrl」+「N」キー 新規ウインドウを開く
「Ctrl」+「F」キー 検索
「Ctrl」+「Z」キー 直前の操作を取り消す
「Ctrl」+「Y」キー Ctrl+Zの操作を取り消す
◆筆者お勧めのショートカットキー10選◆
「Windows」+「D」キー デスクトップを表示する
「Alt」+「Tab」キー ウインドウの一覧表示、切り替え
「Ctrl」+「D」キー 選択したファイルやフォルダーを削除する
「Ctrl」+「Shift」+「B」キー ブックマークバーの表示と非表示を切り替える
「Ctrl」+「Enter」キー 改ページを挿入
「Ctrl」+「R」キー 文字列を右揃えにする
「Ctrl」+「1」キー 「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示
「Ctrl」+「D」キー 下のセルへコピーする
「Ctrl」+「;」キー 今日の日付を挿入する
「Ctrl」+「B」キー 文字列を太字にする
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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目的別ショートカットまとめ