出張で楽しみたいおひとり様グルメ(第32回) 御茶ノ水に飛騨路発見!里山の味「朴葉みそ焼き」

雑学

公開日:2018.12.18

 寒さがしみるこの時期にこそ、あえて訪れたくなるのが美しい雪国でしょう。そこで今回は、東京・御茶ノ水の「飛騨居酒屋 蔵助」から、岐阜県飛騨地方の郷土食、朴葉(ほおば)みそを使ったランチをご紹介します。

岐阜県飛騨地方、地場産の朴葉みそが味わえる

 岐阜県の北側、匠(たくみ)の技と美しい自然が残る飛騨地方は、四季折々の里山の風景が楽しめると訪日外国人にも人気のエリアです。特に最近では、NHK連続テレビ小説や映画の舞台にもなっており、一度は訪れてみたいと思っている方が多いのではないでしょうか。

 飛騨居酒屋 蔵助は、そんな飛騨の郷土料理を東京で食べられる珍しいお店です。最寄り駅は東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅(B3b出口)。JR「御茶ノ水」駅からも徒歩5分ほどの距離にあります。ドーム型の屋根が美しい東京復活大聖堂(通称ニコライ堂)を右手に眺めながら、道なりに銀杏並木の本郷通りを下りていくと、程なくお店に到着です。

ビルの2階にある「飛騨居酒屋 蔵助」

 数ある飛騨の味の中でも、見た目のインパクトが高い「朴葉みそ焼き」。卓上コンロで、朴葉と共に焼かれた香ばしいみそをほかほかの白いご飯に乗せて食べる料理です。ご飯のお代わりが無料というのもありがたいサービス。旅行先でしか食べられないぜいたくな味をランチで提供していることに驚くばかりです。

 ちなみに、朴葉は文字通り朴の木(ほおのき)の葉のことで、古くは保存食のラップや料理の皿代わりに用いられていたといいます。抗菌性に優れるといわれ、香りが良く、朴葉みそのほか、朴葉もちや朴葉ずしなどの郷土食にも使われます。

朴葉みそを飛騨牛の小間肉と絡めた「朴葉みそ焼き定食/飛騨牛(1100円)」

 ランチ激戦区にあるものの、お店があるのは街路樹沿いにあるビルの2階。木々を眺めながら、木材のぬくもりを感じる店内で落ち着いて過ごせます。全席テーブル席ですが、おひとり様も歓迎とのこと。ビジネスパーソンが足しげく通うというのも納得の居心地の良さです。

具が選べる「朴葉みそ焼き定食」

 朴葉みそ焼き定食の具材は、飛騨牛、豚キムチ、豚肉、鶏肉の4種類から好きなものが選べます。飛騨市の生産者から仕入れた朴葉みそと具材をボール状にした「みそボール」を、ほぐして焼いて食べるのが蔵助自慢のランチスタイル。イチオシは、やはり飛騨牛(1100円/ほか3種は880円)だそうです。

 地元在住のオーナーによると、飛騨市の老舗精肉店から質のいい牛肉を直接仕入れ、ランチ用には小間肉を使って価格を抑えていると言います。テーブルに運ばれた時点で肉には火が通っているものの、やはりコンロであぶって風味を立たせた方が味わいも格別です。

飛騨コンロと呼ばれる卓上コンロでいただく

朴葉が反り上がると食べごろのサイン、ご飯に乗せてかき込むのがオススメ

定食にセットの「白菜と水菜のサラダ」と、ご飯に添えた赤カブの漬物が良いアクセントになっている

女性に人気は「豚キムチ」のみそ焼き

 店長いわく、女性の一番人気は「豚キムチ」です。常連客は慣れた手つきでちゃちゃっとみそを広げて、上手に焼いて召し上がるのだとか。その様子は地元民顔負けの手際の良さだといいます。せっかくなので、人気の豚キムチの朴葉みそ焼き定食も食べてみました。なるほど、キムチ、みそという発酵食品の共演に、豚の油の甘みが加わり、それぞれが主張しながらも互いを引き立て合います。ヘルシー志向の男性にもオススメしたい一品です。

女性客からのオーダーが多い「朴葉みそ焼き定食/豚キムチ(880円)」

 「ぜひ、マヨネーズもかけて食べてみてください。おいしいですよ」と店長自らが声をかけてくれました。それに応じて、マヨネーズにトライ。確かに、みその辛みがマイルドになってうま味が増し、いっそう箸が進みます。こういった気さくなスタッフの心遣いも、この店の魅力を倍増させているようです。テーブルには“山椒七味”も用意されており、お好みで味の変化を楽しむのもいいでしょう。

おまけのアイスがこれまたうまい

 ランチの締めに登場するのが、「もなかアイス」。かわいらしい栗形のアイスは、よくあるプチサイズではありません。甘党のビジネスパーソンなら大喜びする、がっちり手のひらサイズ。割ると中からとろりとマロンクリームがお目見えし、定食を食べた後は、まるでコースをいただいたかのような満足感が得られます。

食事の締めの「もなかアイス」で口の中をサッパリ

都内一そろう「飛騨の地酒」

 「東京でここまで飛騨のお酒がそろう店はほかにないと思いますよ」と、隣にたまたま座った飛騨出身のビジネスパーソンに教えてもらいました。夜のメニューを眺めると、飛騨地域に限らず美濃地域を含む岐阜県の銘酒がズラリ!まるで岐阜県のアンテナショップかと思わんばかりの品ぞろえです。

 取引先との会食や新年会にもよさそうなので、店長に宴会のコースを聞いてみました。予約は3人からで、岐阜のお酒15種類が含まれた飲み放題コースが4000円~6000円(2時間/1人)となっています。5000円以上の予算があれば、飛騨牛カルビを使った「朴葉みそ焼き」が1人に1台付きます。これは、酒飲みにはたまらないお値打ちコースといえるでしょう。

岐阜県下の蔵元から仕入れた日本酒がズラリ。時期によっては限定酒の提供も行っている

 関西からも関東からも、訪れるにはやや遠い飛騨の味。どこまでも続く真っ白な雪景色を想像しながら、この冬は蔵助に足を運んでみてください。

※文中にある金額はすべて税込み価格です
※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年11月)のものです

 

飛騨居酒屋 蔵助
http://www.kurasuke.jp/
東京都千代田区神田駿河台3-5-15 荒井ビル2階
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B3b出口から徒歩3分
JR「御茶ノ水」駅から徒歩5分
都営新宿線 「小川町」駅から徒歩5分
11:30〜14:00(売り切れ次第終了)
18:00〜23:15(フード L.O. 22:00/ドリンクL.O. 22:30)
土曜・日曜・祝日定休
※2018年内の営業は12月28日まで。年始は1月7日から。
03-3296-3551

【T】

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