ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
データマッピングは、異なるデータベースのデータを移行や統合する際に、整合性を確保するために使われるプロセスです。本記事ではデータマッピングを行うための手順やビジネスでの必要性、各種データマッピングツールについて紹介します。
データマッピングは、異なるシステムで管理されているデータにおいて、重複する項目や要素を関連付けるデータ処理です。データマッピングを行うことで、一方のシステムの項目を変更した際、もう一方のシステムにも自動的に反映させることができます。
近年はスマートフォンやクラウドの普及により、企業活動でもさまざまなデータの収集が可能になりました。それらのデータを分析するために、収集したデータの移行や変換、統合を行うケースが増えたことから、データマッピングの重要性も高まっています。
データマッピングはデータ管理における重要なプロセスとなります。
データ移行
あるデータベースに蓄積されたデータを、異なるデータベースへと移動させることです。データマッピングをせずに移行すると、データフィールドの整合性が取れずエラーが発生する可能性が高まります。
データ変換
データのフォーマットを移行先のデータベースに合わせて変換させることです。データを移行・統合する前に変換をしておくことが必要となります。
データ統合
複数の場所にあるデータをまとめ、ユーザーが同一のフォーマットでデータを活用できる状態にすることです。
取り扱うデータ量が大きい場合、手動による処理は人的ミスのリスクが伴うため、データマッピングツールの利用がベターです。データマッピングツールにはさまざまなものがありますが、今回はその中からいくつかのツールを紹介します。
Pentaho
Pentahoは、オープンソースのデータマッピングツールで、データ統合移行の基本的なデータマッピングが行えるうえカスタマイズしやすいのが特徴です。地理情報を含んだデータを地図データに落とし込むジオマッピング、サーモグラフィーのようにデータを色の濃淡で表現するヒートマップ、3つの情報をX軸、Y軸、バブルの大きさで表現するバブルチャート、データ内の情報の関連性を調べるために使う分布図といった、さまざまな分析をするためのBIツールとしても利用可能。無料版と有料版が用意されています(無料版はダッシュボードのカスタマイズができず、一定のプログラミング知識が必要)。
Informatica PowerCenter
Informatica PowerCenterは、企業の基幹業務を統合的に管理できるERP(企業資源計画)製品や、複雑なデータを扱う際に利用されるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)製品とデータ連携できるデータマッピングツールです。データ統合プラットフォームとして、効率良くデータ連携を行うためのさまざまな機能が用意されています。
Talend
Talendは、プログラミング不要でデータの移行、統合などが行えるデータマッピングツールです。大容量データを効率良く処理できるなど、ビッグデータにも対応しているのが特徴となります。SAPやSalesforceなどもサポートしており、無料試用版が用意されているので本導入前に使用感を確かめることもできます。
Altova MapForce
Altova MapForceは、直感的に利用できるユーザーインターフェースを備えたデータマッピングツールです。デザインペインが用意されており、マッピングデータを視覚的に定義することができます。30日間の無料トライアルも用意しています。
Xplenty
Xplentyは、クラウドベースのデータマッピングツールです。クラウドで提供されているデータベースやストレージはもちろん、オンプレミスのデータベースやファイルサーバーにも対応しています。ドラッグ&ドロップで操作できるなど、直感的に利用できる点が特徴です。
Skyvia
SkyviaもXplentyと同様、クラウドベースのデータマッピングツールです。顧客を管理するためのシステムであるCRMや、マーケティング施策を自動化するためのシステムであるMA、データベース、クラウドストレージに対応しています。手軽に使用できる無料プランも用意されています。
企業がさまざまなデータを収集できるようになった昨今において、データマッピングの重要性は高まっていくでしょう。データマッピングの作業をより効率化できたり、付加価値を高めたりできる機能を持ったデータマッピングツールも提供されています。無料で始められるツールもありますので、試してみるのもよいでしょう。
※掲載している情報は、記事執筆時点のものです
執筆= NTT西日本
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