困りごと解決ビジネス専科(第22回) Q. 社内のパソコンを管理するための負担を軽減したい

業務課題 ITアウトソーシング

公開日:2021.08.02

 小さな食品の通信販売会社を経営しています。社内でパソコン関係に詳しい社員にパソコンの設定やサポートを任せているのですが、「インターネットにつながらない」「急に印刷できなくなった」など他の社員のヘルプ対応に追われ、本来の業務に支障を来しているように思います。何かよい方法はありませんか?

 A.パソコンの管理・運用に関するサポートサービスの活用を検討しましょう

 パソコンやネットワークなどの情報システムに関する専門部署が存在しない企業では、IT知識の高い社員に対して、本来の業務に加えてパソコンやシステムの管理・運用を任せてしまうケースがあります。

 社内のパソコンやネットワークをすべて管理するには手間や時間がかかり、担当社員にとっては本来の主たる業務が滞る負担が生じます。

 専門部署ではないために根本的な解決はできなかったり、初期対応を誤った場合は業務に関する重要な企業情報や顧客データの紛失・流失につながる恐れもあったりして、責任問題になりかねません。

専任が置けないならアウトソーシングも視野に

 昨今では、企業がパソコンや周辺機器の導入にあたり、管理・運用まで幅広くサポートを展開する事業者も増えています。

 トラブルが発生したときの原因の切り分けや、パソコンが故障したときの交換など、サービスを提供する事業者側で一括対応してくれる場合もあります。

 また、事業者によっては業務に関するデータを事前にクラウドストレージに保存し、パソコンや周辺機器の故障や操作ミスによるデータ紛失など、業務上のトラブルに対応してくれるサービスも提供されています。

 上記のようなサポートサービスは、電気通信事業者、IT運用・保守に関する代行サービスの提供事業者から選択できます。

 サービスを選ぶ際は、自社の規模や勤務形態を踏まえ、費用やサポート体制、対応時間などを考慮して比較・検討しましょう。

 なお、ご契約中の電気通信事業者・プロバイダーによっては、一括でパソコンやネットワークの管理・運用に関するサポートサービスを提供している場合があります。

 追加契約によってサポートサービスをまとめて利用できる可能性がありますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

※この記事は2019年12月27日現在の情報です

【T】

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