困りごと解決ビジネス専科(第9回) Q. 社員が休暇を取得しやすい環境にしたい

業務課題 働き方改革

公開日:2021.08.02

 アプリ開発会社を経営しています。テレワークや時短勤務を導入し、ワーク・ライフ・バランスを実現できる体制をめざしていますが、まとまった休暇が取りづらいという意見がありました。社員の休暇の取得率を上げるよい方法はありませんか?

 A.「ワーケーション」を導入し、長期休暇を取得しやすい環境を整えましょう

 ワーケーション(Workation)とは「Work(労働)」+「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、テレワークを利用して働きながら休暇を取得することをいいます。

 ワーケーションを導入すれば、観光地・リゾート地などで過ごしながら、休暇中に勤務が必要なタイミングでテレワークを活用し、1日あるいは短時間のみ仕事に集中できます。

参考■サテライトオフィスの活用とワーケーション(総務省)
https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/use/task/ict/ict_04.html

【ワーケーションを導入するメリット】

・長期休暇中でも1日あるいは短時間のみ業務に参加できる
・旅行を目的とした休暇が取得しやすくなり、地域活性化につながる
・仕事と休暇を柔軟に切り替えられる
・ワーク・ライフ・バランスを重視する求職者へのアピールになる

従業員の多様性、主体性、自律性、創造性を高める

 ワーケーションの定義や運用方法は、導入する企業に一任されています。社員がより働きやすいようにフレックスタイムやコアタイムを設け、メリハリをつけて仕事と休暇が両立できる環境を整えることが重要です。

【ワーケーションを導入するにあたって必要なこと】

・社員同士の理解とフォロー体制の構築
・勤怠ならびに成果を把握するための進捗報告やデータ提出
・労災の適用範囲や旅行に対する補助経費の取り決め
・信頼できる通信ネットワークの確保と接続端末の盗難、紛失防止の徹底

 ワーケーションによる休暇中は対面によるコミュニケーションやこまめな情報共有が難しくなるため、社員同士の理解と協力が欠かせません。制度の形骸化を防ぐためには、明確なルールを制定し、社員がワーケーションを実施しやすい職場の雰囲気づくりが課題となります。

 また、政府や自治体は地域活性化のため、ワークスペースや宿泊施設の改修整備を行う事業者への補助金制度を設け、需要喚起に向けて旅行会社と提携したツアープランを提供するなど、さまざまな支援策を講じています。

 支援制度を活用した幅広いワーケーションプランを社員に提案することで、ワーク・ライフ・バランスの向上と企業のCSR(Corporate Social Responsibility)活動(※)にもつながります。
※CSR活動 企業が倫理的観点から事業活動を通じて社会に貢献すること

参考■ワーケーションお役立ち情報!(一般社団法人 日本テレワーク協会)
https://japan-telework.or.jp/tw_about-2/workation/

 職種・経営内容によって対応は異なりますが、さまざまなワーケーションプランを積極的に活用し、社員全員がメリハリをつけて働きやすい環境づくりをめざしましょう。

※この記事は2020年9月18日現在の情報です

【T】

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