ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
「クラウドカメラ」は、カメラをネットワークに接続し、映像データをクラウド上に保管できる機器のことです。ネットワークカメラやIPカメラとも呼ばれており、従来の防犯カメラ・監視カメラと比べて、利便性や導入コスト面で優位性があることから近年注目を集めています。そこで本記事では、クラウドカメラの活用シーンや通常の防犯カメラや監視カメラと比較した際のメリット・デメリット、導入を検討する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
目次
・クラウドカメラを導入するメリット
・クラウドカメラの利用シーンと用途
・要チェック!クラウドカメラのデメリット
・クラウドカメラの選び方4つのポイント
・まとめ
近年注目を集めているクラウドカメラですが、従来の防犯カメラ・監視カメラと比べた場合にどのようなメリットが考えられるでしょうか。ここでは3つのメリットをご紹介します。
メリット1:カメラの映像を遠隔で確認できる
クラウドカメラで撮影している映像はクラウド上に保管されるため、インターネット環境さえあれば、どこでも映像を確認できます。
パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末からもアクセスできるクラウドカメラサービスを活用すれば、外出先や移動中に手元のスマートフォンですばやく確認することも可能です。
メリット2:録画データの消失リスクを抑えられる
アナログタイプの防犯カメラ・監視カメラの場合、録画機器や記録メディアが故障したり壊されたりすると、録画データが消失するおそれがあります。その点、クラウドカメラはクラウド上に録画データが保管されるため、故障や破壊行為によるデータ消失の可能性を抑えることができます。
仮にカメラ自体を破壊されたとしても、壊される直前までの映像がクラウド上に保存されるため、映像の確認が可能です。
※機種によっては、あらかじめ設定した時間や容量に応じて自動的にバックアップを行うものもあります
メリット3:初期導入コストの削減が期待できる
クラウドカメラの機種にもよりますが、従来のアナログタイプのカメラと比べると、配線工事費や設置作業費といった初期費用が抑えられるケースが多いです。
また、録画データはクラウド上に保管されるため、録画機器を用意する費用は不要です。録画メディアの購入や保管費なども考慮する必要はありません。
クラウドカメラはインターネットに接続できる環境さえあれば、さまざまな場所に設置できます。また、防犯や監視などはもちろん、多彩な用途に活用できるのも特長です。代表的な例を3つ紹介しましょう。
例1:店舗に導入し、接客対応やトラブル防止に
チェーン展開している店舗など、本部から地理的に離れている店舗の状況確認や防犯対策に活用できます。例えば、定期的に混雑状況を確認して最適な人員配置をしたり、万引きやトラブルが発生した際の映像をチェックしたりするなどが考えられます。優秀なスタッフの接客対応を記録し、他スタッフの教育に使うことで顧客サービス向上も期待できるでしょう。
クラウドカメラを活用したサービスの中には、混雑状況をリアルタイムで検知し、Webサイト上で確認できる機能を提供しているものもあります。
例2:工場・倉庫に導入し、事故の防止に
工場や倉庫内にカメラを設置することで、生産ラインの稼動状況の確認はもちろん、従業員の危険な行動を確認して注意を促すなど、事故・トラブル防止に活用できます。
例3:オフィス・事務所に導入し、稼働状況を把握
オフィスで働く従業員の勤務状況をクラウドカメラで把握し、夜遅くまで残業している従業員がいないか、業務上の不正やコンプライアンス違反が行われていないかなどをチェックします。長時間労働の抑制や勤怠管理、不正防止などの用途に活用できます。
クラウドカメラの活用にはメリットだけでなく、デメリットもあります。どのようなことに気を付けなければならないのか、3つのポイントを紹介します。
デメリット1:安定したインターネット接続環境が必要
録画データはインターネットを経由してクラウド上に保管されるため、Wi-Fi、有線LAN、LTE回線などのインターネット接続環境は必須です。インターネット回線の状態によっては、データの画質が安定しないケースや、最悪の場合は録画が中断してしまうケースもあります。
オフィスや店舗、工場・倉庫などではインターネットが整備されているケースがほとんどですが、へき地の工事現場など安定したインターネット接続環境が確保できない場所での利用には注意が必要です。
デメリット2:長時間利用した場合にランニングコストが高くなることも
クラウドカメラサービスは、一般的にカメラのリース料金とは別に、録画データを保存するクラウドストレージの利用料金も発生します。
そのため、クラウドカメラサービスを長期間にわたって利用すると、アナログタイプのカメラや録画機器を購入して運用するよりも、トータルコストが高くなるかもしれません。
導入を検討する際は、クラウドカメラサービスとアナログタイプそれぞれの利用メリットおよび費用を比較し、最適なものを選びましょう。
デメリット3:プライバシー保護や情報漏えいリスクにも気を配る必要あり
アナログカメラで撮影した映像にも言えることですが、例えば店舗の混雑状況を店外からも確認できるように録画データを一般公開する場合、映像に顧客が映り込むことがプライバシーの観点から問題になる可能性があります。
必要に応じて人物が特定できないようモザイクを施す、人型のアイコンに置き換えて画像生成するといった機能を提供しているクラウドカメラサービスを選択するとよいでしょう。
また、近年はクラウドカメラサービスを狙ったハッキングやサイバー攻撃もあるため、情報セキュリティが整備されているサービスを検討することも重要です。
クラウドカメラサービスを検討する際は、価格だけで比較するのではなく、以下4つのポイントも考慮することが大切です。
ポイント1:設置場所・利用目的に合った機種から選ぶ
クラウドカメラの設置場所や利用目的に応じて、必要な機能や仕様は変わってきます。
例えば、クラウドカメラの画角はどのくらい必要なのか、インターネットへの接続はどのようなものを用いるのか(Wi-Fi/有線LAN/LTE回線など)、設置場所は天井か、机などに置くのか、防水機能は必要なのか、給電方式はバッテリー駆動方式か、電源ケーブルか、LANケーブルで給電するのかなど、考慮すべきさまざまな点があります。
ポイント2:録画データの保管期間から選ぶ
録画データの保管期間は、クラウドカメラサービスやプランによって異なりますが、7(一週間)〜180日(約半年)程度であることが多いです。
保存期間によって利用料金が変わるため。録画の目的や録画データの用途を考慮しながら、最適な保存期間のものを選びましょう。
ポイント3:付加機能・オプションから選ぶ
前述の通り、クラウドカメラにはさまざまな利用シーンや用途が考えられます。自社で想定している利用シーンや用途に応じて、必要なオプションを提供しているクラウドカメラサービスを選びましょう。
ポイント4:サポート体制から選ぶ
防犯や監視を目的としたクラウドカメラであれば、常に正しく映像が記録されていることが重要なポイントになります。万が一、録画の不具合やカメラの故障、その他のトラブルが発生した際に、迅速に対応してもらえるようなサポート体制が整っているサービスだと安心です。
選び方を見てもどのクラウドカメラサービスを選ぶか決められない場合は、NTT西日本が提供している「クラウド型カメラとれ〜る」を検討してはいかがでしょうか。インターネット環境があれば場所を問わずにカメラ映像を確認でき、録画データは最大180日間の保存が可能です。さらに機種選びから設置サポート、運用中のトラブル対応までのサポート体制が用意されています。
「混雑状況可視化」や「画像連携APIオプション」「POSレジ連携オプション」など、業務効率化やサービス向上にもつながる各種オプションも充実しています。
※「クラウド型カメラとれ~る」のご契約には、NTT 西日本が提供する「フレッツ光」等のご契約が、最低1契約必要です
クラウドカメラは遠隔地から手軽に映像を確認できる利便性、データ消失の可能性を低減する安全性、初期費用の削減が期待できるコスト面のメリットがあり、オフィス・店舗・工場といった幅広いシーンで利用されていることを紹介しました。
クラウド上の録画データを有効活用することで、業務効率化や接客サービス改善、顧客体験の向上など、防犯・監視にとどまらない新たな価値を生み出すことも不可能ではありません。防犯カメラ・監視カメラの新規設置や買い替えの際は、クラウドカメラも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
※掲載している情報は、記事執筆時点のものです
執筆= NTT西日本
【MT】
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