ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
今年3月に金沢まで開業した北陸新幹線。今回は、東京・大阪間の日帰り出張に1泊プラスすることで、身近に味わえるようになった金沢の魅力と、お得な「きっぷ」の購入術をご紹介します。
金沢は、言わずと知れた加賀百万石の城下町。戦災を逃れた古い街並みを残すとともに、北陸随一の商業都市として近代的なビル街も発展するなど、新旧両面の都市景観が訪れる人を迎えてくれます。
金沢を訪れる観光客が、まず目指すのも「兼六園・金沢城跡」を筆頭に「武家屋敷」「ひがし茶屋街」「尾山神社」など。これらの名所は、古き良き金沢を代表する都市景観として、外せないところでしょう。
こうした都市景観は、海や山などの自然景観とは異なり、1年を通じて観光を楽しめる良さがあります。しかし地元の人からは、雪化粧が映える「冬が一番だ」と推す声が聞かれます。
金沢の繁華街・片町で飲食店を営んでいる地元人・越村有紀さんもその一人。「例えば写真を撮るにしても、春夏秋は季節が分かりにくい名所が多いでしょう? 春の桜や秋の紅葉を狙うという選択もありますが、『今が一番』というタイミングで訪れるのは、なかなか難しいものですから」と、これからの季節の旅行を勧めます。
越村さんが冬の金沢を勧める理由はもう一つ。冬の訪れに合わせて金沢では、「ズワイガニ」「ノドグロ」「ブリ」「甘エビ」「真牡蠣(マガキ)」といった、同地を代表する海産物が旬を迎えます。
「カニやノドグロは高級食材ですが、地元の人が通う店が並ぶ片町かいわいでは、気取らず手ごろな価格で食べさせてくれる店も多いですよ」と越村さん。「金沢港まで足を延ばせば、漁協直営の『いきいき魚市』もあります。屋台で手軽に味わえますし、土産物をそろえることもできます」と話してくれました。
出張帰りに足を延ばして金沢を訪れたいという場合、乗車券の買い方を工夫すること通費を抑えることができます。
なお新幹線で東京・新大阪間を往復すると、乗車券と特急券で2万8900円(閑散期・繁忙期除く)。ネット予約のエクスプレス予約では2万6740円となります。
<大阪から東京への出張帰りに金沢で1泊、それから大阪へ>
大阪から東海道新幹線で東京へ。それから北陸新幹線で金沢を訪れた後、在来線で大阪へ戻るルートでは、駅の窓口で以下2枚の乗車券を購入すると、最も安くつきます。「山科(やましな)」は京都市内の駅ですが、運賃計算上、駅窓口では「名」駅になりますから、窓口担当者が戸惑うケースは少ないはずです。
・乗車券1枚目
大阪市内発(東海道)東京(北陸)金沢(在来線)山科ゆき
運賃=1万4150円
・乗車券2枚目
山科発(在来線)大阪ゆき
運賃=840円、2枚合計=1万4990円
これに特急料金がそれぞれ必要なので、大阪→東京→金沢→大阪のルートでは3万370円になります。
※特急料金(片道/閑散期・繁忙期除く):1万5380円
・東海道新幹線(のぞみ:東京・新大阪間)5700円
・北陸新幹線(東京・金沢間)6780円
・在来線特急(大阪・金沢間)2900円の合計金額
<東京から大阪への出張帰りに金沢で1泊、それから東京へ>
東京から東海道新幹線で大阪へ。それから在来線で金沢を訪れた後、北陸新幹線で東京へ戻るルートでは、以下3枚の乗車券を購入すると、最も安くつきます。
・乗車券1枚目
東京都区内発(東海道)山科(在来線)金沢(北陸)東京都区内ゆき
運賃=1万3820円
・乗車券2枚目と3枚目
山科発(在来線)大阪ゆき
大阪発(在来線)山科ゆき
運賃=840円×2=1680円、3枚合計=1万5500円
この乗車料金に特急料金(上述)を加えると、東京→大阪→金沢→東京のルートでは、同じく3万880円となります。すなわち大阪・東京とも約4000円のプラスで(いずれも「EX予約」比)、金沢を訪れることができる計算です。
なお、紹介した乗車券や特急券を駅窓口で一括購入すると、在来線の特急料金が新幹線との乗り継ぎ割引で半額の1450円になり、よりお得な旅行になります。
乗り継ぎ割引の適用条件は、列車同士を当日または翌日に乗り換えるケースに限られます。金沢に2泊以上すると適用がされないので注意しましょう。
なお東京・金沢間の所要時間は、最も速い「かがやき」で約2時間30分に。金沢・大阪間の在来線特急「サンダーバード」は従来と変わらず2時間30分ほど。組み合わせると、意外な速さで3都市間の移動が可能になりました。この冬の出張は、金沢経由のプランが◎ですね。
執筆=前田 昌宏
フリーライター兼編集者。1969年、兵庫県姫路市生まれ。県立姫路西高等学校から甲南大学へ進む。就職後は、転々と住まい・仕事を変えつつ文筆の世界へ。現在は、ローカル(局地的)コンテンツの掘り起こしをライフワークとする。
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