ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
大阪・東京間を最短2時間22分で結ぶ新幹線。今回は、車窓に見えるビューポイントのうち自然景観をピックアップしてご紹介します。見慣れた車窓に改めて注目してみることが、移動で過ごす時間のちょっとしたアクセントになるかもしれません。
新大阪から東京までは、最も速い「のぞみ」の利用で2時間22分。今年(2015年)春に実施されたダイヤ改正で、以前よりも3分短縮されました。1964(昭和39)年の開業当時、同区間の所要時間は4時間ほどかかっていましたから、それからなんと50年余りで1時間半以上も短縮されたことになります。
とはいえ2時間以上の移動は退屈なもの。手持ちのプレーヤーで映画や音楽を楽しむ人、パソコンやスマホの画面で情報収集にいそしむ人、乗車後すぐに居眠りの体勢に入る人など、もうさまざまに車内の時間を過ごしています。
そんなビジネスマンに、改めて目を向けていただきたいのが新幹線の「車窓」。大阪・名古屋・東京と、国内で最も都市化が進んだ東海道メガロポリスを貫く沿線には、世界遺産になったばかりの富士山をはじめとする自然景観など注目のビューポイントが存在します。
もちろん車窓を楽しむなら、座席の位置が重要です。座席配置が山側2列と海側3列の5列になっている普通車では、山側E席(グリーン車はD席)か海側A席が窓際になります。第1回でご紹介した「エクスプレス予約」を利用すると、シートマップを見ながら好みの座席を選ぶことができますから、窓際の指定も簡単です。駅窓口で座席指定を受けるときでも、係員に窓際をリクエストすることができます。
最大のビューポイント・富士山の眺めを楽しめるのは、山側E席です。富士山が最も美しく見えるとされているのは、「富士川橋りょう」(「のぞみ」に乗車の場合、目安は新大阪駅発車から約1時間45分後・東京駅から約45分後)の前後。裾野までくっきり見えたときは、その日一日がとてもラッキーな気分になれます。
富士山のほかにE席から見えるのは、「天王山」(新大阪駅から約10分・東京駅から約2時間20分)や「琵琶湖」(新大阪駅から約30分・東京駅から約2時間)など。新大阪駅・東京駅の中間地点となる「浜名湖」の景色は、両駅から約1時間15分を目安に広がります。
海側A席はE席よりも遅れて埋まる傾向があります。海を楽しむビューポイントは「駿河湾」(新大阪駅から約1時間40分・東京駅から約50分)、「相模湾」(新大阪駅から約1時間50分・東京駅から約40分)など。いずれもトンネル切れ目からわずかに見ることになりますが、それだけにきれいな海が見えたときの高揚感はたまりません。
海と共に「山」を楽しめるのもA席ならでは。滋賀県内では富士山そっくりの「近江富士(三上山)」(新大阪駅から約20分・東京駅から約2時間10分)が見えるほか、「伊吹山」(新大阪駅から約30分・東京駅から約2時間)の山容を望むことができます。岐阜羽島駅(新大阪駅から約40分・東京駅から約1時間50 分)前後に広がる木曽三川(揖斐川・長良川・木曽川)と、遠景の養老山地とのコントラストも見応えがあります。
富士山は、意外なことにA席からも見えるポイントがあります。新大阪駅から向かうと静岡駅の手前(約1時間40分後)で約30秒間、車窓前方にうっすらと確認できます。東京駅から向かう場合は、静岡駅を過ぎて日本坂トンネルに入る前(約50分後)に後ろを振り返るようにして探してみましょう。
沿線では、ほかにも商業施設や物流施設、工場なども盛んに見ることができます。気になるスポットがあれば乗車前に確認して、携帯やスマホのアラーム設定をおススメします。くれぐれもマナーモードにすることを忘れずに。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2015年7月)のものです
執筆=前田 昌宏
フリーライター兼編集者。1969年、兵庫県姫路市生まれ。県立姫路西高等学校から甲南大学へ進む。就職後は、転々と住まい・仕事を変えつつ文筆の世界へ。現在は、ローカル(局地的)コンテンツの掘り起こしをライフワークとする。
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