ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
年末に1年の締めくくりのご挨拶をされる方は多いでしょう。取引先などを回って、「今年も大変お世話になりました」と感謝の気持ちを伝えるわけです。当然、何か手土産を用意するのですが、年末の挨拶回りの手土産選びにはほかの季節にはない、ちょっとしたマナーがあります。今回ご紹介する「たぬき煎餅」を例に、年末の挨拶回りにぴったりの手土産選びのコツをご説明しましょう。
まず、考えなければいけないのは賞味期限です。この時期は手土産を受け取ってあまり日を置かずに、年末年始の休みを迎えるというケースも多いでしょう。宅配などで届いたお歳暮に加え、各所からの挨拶回りが重なって、オフィスには贈答品が山のように……ということも珍しくありません。賞味期限が短いものだと、「早く食べなくては」と相手に負担をかけてしまう上、最悪の場合、賞味期限が切れて破棄されてしまいかねません。休み明けでも味が変わらないものを選ぶのがマナーです。
また、個包装のものも喜ばれます。というのも、年末はどこの企業もどの部署も仕事納めに忙しく、カットしたりスタッフに配ったりという手間をかけたくないもの。個包装なら、箱ごと置いておけば、食べたい人がさっと取って食べられます。
同じ理由から、好き嫌いが分かれず、そこそこ食べ応えがあるものだとベターです。忙しくてお昼を抜いてしまった、残業中にちょっと小腹がすいた、というときに誰でもつまめるからです。
これらの条件をクリアする例が、今回ご紹介する「麻布十番たぬき煎餅」のたぬき煎餅です。1928年に東京都台東区・浅草柳橋で創業し、戦後、港区・麻布十番に店を移した「麻布十番たぬき煎餅」が厳選された材料を使って焼き上げた、伝統のお煎餅です。生地には特撰米を使い、独特の香ばしさを出すために煎餅の種類によって、8種類の極上醤油を使い分けるこだわりよう。誰にあげても気に入っていただけること間違いなしです。賞味期限は常温で90日。もちろん、個包装で、しっかりおなかにたまります。
ラインアップとして、1枚1枚手仕事で直焼きする醤油味だけでも「元老狸」「古狸」「大狸」「小狸」の4種類あります(元老狸が最も堅く濃い味付けで、小狸が軽くソフトな醤油味)。さらに麹味噌にはちみつと醤油を加えた「長寿たぬき」や、柚子・ごま・ざらめ・抹茶・のりの5種類の風味が楽しめる「わらべ狸」なども人気です。バラエティー豊かな詰め合わせ商品もそろっているので、お届け先の人数や男女比などによって自在に選べます。
かわいらしいたぬきの形は、年末の急(せ)いている気持ちをほっと和ませてくれますが、実はもう1つ、別の意味も込められているのです。そう、たぬき=他を抜く。つまり、「この忙しさを乗り切って、御社のビジネスがますます発展しますように」というメッセージを込めた手土産というわけです。
オンラインショップのほか、東京の2つのデパート(日本橋高島屋/渋谷東急東横店)でも購入が可能ですが、この時期、もし東京に出張に行く機会があるなら、本店限定販売の「直焼詰合」をぜひ。上述の直焼き4種類のセット商品で、店頭在庫を確認しながらの生産のため、大口で購入するなら事前の電話予約が間違いありません。
麻布十番たぬき煎餅
東京都港区麻布十番1-9-13
http://www.tanuki10.com/
さて、年末の挨拶回りの手土産には包装にも気を使いたいもの。どこからいただいたものかがすぐに分かるよう、熨斗は外側に付けます。関西では内熨斗が一般的ですが、受け取る相手のことを考えると、この時期の手土産だけは外熨斗にするという方も少なくありません。表書きは「ご挨拶」もしくは「御礼」で、水引の下にはきちんと会社名を記します。
また、特に商談などがなくご挨拶だけの訪問の場合でも、事前にアポを取るのがマナーです。「ご挨拶だけで、すぐに失礼しますので」と言い添えて、あまり長居をしないように気を付けましょう。
気持ちよく1年を締めくくり、ビジネスを来年につなげるために、手土産を上手に活用したいものです。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2015年11月)のものです
【T】
ビジネスシーン別・手土産の選び方