“新常態”に対応せよ(第3回) テレワークでもオフィスのWi-Fi快適化が急務

Wi-Fi 働き方改革

公開日:2021.03.24

 新型コロナウイルス感染症対策の決め手としてワクチン接種に期待が高まっている。仮に新型コロナを克服したとしても、ビジネスにおいてテレワークの活用は止まりそうにない。2020年4月に発出された緊急事態宣言のときには、十分な準備もないままテレワークの実施を余儀なくされた企業も少なくないだろう。だが、テレワークを始めてみると、通勤が不要になり時間的な余裕が生まれる、当初ぎこちなかったオンライン会議も慣れればスムーズに話し合いができ、業務の効率化につながる。

出勤とテレワークを組み合わせる新たな働き方

 いずれ新型コロナウイルス感染症が収束しても、多様な働き方の選択肢として出勤とテレワークを組み合わせるワークスタイルが広がる可能性も高い。テレワークを導入した企業の中にはオフィスのスペースを縮小する動きもある。賃貸オフィスの賃料を減らしたり、照明や空調など電力の経費を節減したりすれば、固定費の削減も可能だ。

 オフィスの縮小や在宅勤務の拡大で課題になるのが、オフィス環境とIT環境をどう調和させていくかだ。オフィスに出勤する従業員が少なくなれば、従来のように一人ひとりに座席を割り当てるのではなく、決められた席のないフリーアドレスが適している。フリーアドレスであれば、できるだけ「密」にならないよう、お互いに離れた席で仕事をする工夫もできる。

新しいワークスタイル

 

フリーアドレスに必須となるWi-Fi環境

 フリーアドレスに対応するにはIT環境の見直しが必要になる。外出機会の多い営業部門にはノートパソコンを貸与しても、内勤の総務・経理部門などは据え置き型のデスクトップパソコンを利用するケースも多い。だが、総務・経理部門も出勤とテレワークを組み合わせて仕事をするようになれば、持ち運びに便利なノートパソコンへの切り替えが必要だ。

 オフィスのネットワーク環境についても、従来型の固定した席であればパソコンに有線LANを接続する方法でも問題はないが、フリーアドレスではオフィスのどこでも通信できる無線LAN(Wi-Fi)環境が望ましい。最近の小型軽量ノートパソコンの中にはアダプターを付けなければ有線LANが使えないタイプもある。こうしたモバイルタイプのノートパソコンやタブレットを使ってオンライン会議を行うには、オフィスのWi-Fi環境が必須となる。

 すでにオフィスでWi-Fiを導入しているという企業も少なくないだろう。だが、Wi-Fi機器も大幅に進化している。最新機能を活用すれば、業務の効率性を上げたり、セキュリティを強化したりできる。

通信速度と同時接続数が魅力の最新規格Wi-Fi 6

 オフィス内で社員が一斉にWi-Fi環境を利用すると、混雑して通信速度が低下すると感じたケースはないだろうか。最新規格のWi-Fi 6(IEEE.802.11ax)は前規格のWi-Fi 5(IEEE802.11ac)に比べて通信速度、端末の同時接続数とも大幅に向上している。Wi-Fi 6では1台の無線アクセスポイントに複数台の端末を同時接続しても安定した通信で業務が行える。インターネット接続環境やパソコン環境にもよるが、オフィスにいる内勤者とテレワーク勤務者のオンライン会議でも、スムーズにやり取りできる。

 Wi-Fi 6を利用するにはWi-Fi機器はもちろん、パソコン側もWi-Fi 6に対応する必要がある。すでに通信機器メーカーやパソコンメーカーはWi-Fi 6対応製品を拡充している。機器選びに困ることはない。出勤とテレワークを組み合わせる新時代のオフィスにおいて、Wi-Fi 6は生産性向上のカギとなるだろう。

執筆=山崎 俊明

【MT】

あわせて読みたい記事

  • ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)

    ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する

    Wi-Fi スキルアップ

    2025.02.07

  • ビジネスWi-Fiで会社改造(第43回)

    ビジネスWi-Fiを活用し、自治体DXを推進しよう

    Wi-Fi スキルアップ

    2025.01.30

  • ビジネスWi-Fiで会社改造(第42回)

    建設・土木の働き方を変えるビジネスWi-Fi

    Wi-Fi スキルアップ

    2025.01.09

連載バックナンバー