ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
会議室でプレゼンする際に欠かせないアイテムが「プロジェクター」です。スクリーンや壁一面にPCの画面が投影できるため、参加者全員が同じ情報を確認できます。
近年各社が投入しているのが、スクリーンや壁からわずか10cmほどの場所に設置できる「超単焦点」タイプ。発表者の動きを邪魔せず、影が映り込まないといったメリットがあり、商品価値の新たな評価軸となっています。
本記事では、各メーカーから発売されている、特徴的な機能を持ったプロジェクターをピックアップして紹介します。
プロジェクター市場で「21年連続国内シェアナンバーワン」をうたうメーカーが、セイコーエプソンです。プロジェクターの基幹部品となる「高温ポリシリコンTFT液晶パネル」を社内で生産しており、企画から製造、販売まで一貫した、垂直統合型のビジネスモデルを行っています。昨年8月には、プロジェクターの世界の累計販売台数が2000万台に達したと発表しています。
そんな同社のプロジェクターで、ビジネスユースの最上位モデル販売されているのが「EB-2265U」です。解像度はフルハイビジョンを超える1920×1200ドットで、図面や表の細部まで表現できるといいます。また、大会議室にも対応できるよう、最大5500ルーメンという強力な出力を備えています。
このほか、スクリーンに対し斜めから投写しても、ボタン1つで画面のゆがみが補正できる「ピタッと補正」機能や、スマホやタブレットからワイヤレスで投影できる機能も備えています。前述の通り、同社のビジネスユースとしては最も高機能な製品のため、価格も44万8000円(税抜き・直販価格)と高額です。
セイコーエプソンのプロジェクターは、幅広いラインアップも特徴です。例えば「EB-S04」という機種は、ビジネスユースとしては最も安い3万9980円(税抜き・直販価格)。解像度は800×600ドットですが、前述のピタッと補正機能や、スマホ・タブレットとの連携機能を備えています。
王者・エプソンに対し、プロジェクターの「超至近距離投影」で対抗しているのが、リコーです。
一般的なプロジェクターは、投写面に画面をしっかり写すためには、投写面と本体の距離をある程度取る必要があります。しかし、2016年1月に発売されたリコーの「PJ WX4152」は、投写面と本体の距離がわずか11.7cmでも、48型(横106×縦59cm)の投影が可能。距離を24.9cmに広げれば、80型(横176×縦99cm)の投影もできます。
この「超至近距離投影」を可能とするのが、リコー独自の「自由曲面ミラー」という技術です。自由曲面ミラーで光の経路を曲げることで、スクリーンのほぼ真下という至近距離でも投影できるようになりました。これにより、設置場所の確保が容易になる上、発表者がプレゼン中に移動しても、本体はスクリーン近くにあるため、投射光を遮ることもありません。
また、光の経路を「折り畳んだ」ことにより、本体は従来のプロジェクターのイメージを覆す、コンパクトな縦長のデザインとなりました。プロジェクターの設置場所に困っている場合は、このPJ WX4152が解決してくれるかもしれません。
小型のプロジェクターで世界的なシェアを持つ企業がLGです。同社が2016年9月に日本で発売した製品が、132×200×85cm(幅×奥行き×高さ)、重量1.1kgという、片手で持てるポータブルタイプのプロジェクター「PH450UG」です。
PH450UGは、コンパクトなだけではなく、スクリーンと本体最前面との間を、7~33cm空けただけで、40~80型の画面サイズを表示できるという点が特徴です。
また、バッテリーを内蔵し、Wi-Fiにも対応しているため、電源ケーブルや各デバイスとの連携ケーブルは不要というワイヤレス仕様となっています。実勢価格が6万円台半ばという購入しやすい点もポイントです。
明るさが450ルーメンと、前述の製品と比べると出力が低いため、広い会議室だと明るさが足りないかもしれません。狭めの会議室で使うのがよさそうです。
何十年も前に買ったプロジェクターをしばらく使い続けている企業もあるかもしれませんが、今回取り上げた新しい製品に買い替えれば、従来よりも快適な利用が期待できます。「投影画面が暗い」「ちょうどよい設置場所がない」「影が映り込む」といった場合には、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
執筆=大久保 通
フリーライター。地方紙・業界紙での記者経験を経て独立。企業取材、インタビューを中心に幅広く執筆活動を行っている。
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