能率がアップする最新文具(第6回) 壁に書く、磁石で書く。進化する「ホワイトボード」

オフィス用品

公開日:2016.12.22

 会議での説明や行動予定の書き込み、しかも書いた内容が消せる「ホワイトボード」。恐らくほとんどのオフィスにあるでしょうが、場所を取ったり、消しカスが出たり、書き跡が残ってしまったりするなど、意外と難のある製品でもあります。

 しかし最近では、こうした悩みを解決する、進化したホワイトボード関連製品が市場に送り出されています。いくつか紹介しましょう。

壁面がホワイトボードに早変わり「どこでもシート」

 まず取り上げるのが、ホワイトボードならぬ“ホワイトフィルムシート”の「どこでもシート」(セーラー万年筆)です。

 マーカーで書いて消せる白地のフィルムシートを、静電気を利用して壁面に張り付け、壁をホワイトボードとして活用できる点が特徴です。四隅に車輪がある移動式ホワイトボードのように場所を取らないため、書いている最中にボードが揺れたりしません。ガラスのような平滑面に張るのが理想的ですが、多少の曲面や凹凸のある壁面にも対応可能とのことです。

 シートは幅60cm×長さ20m。80cmごとにミシン目が入っていて切り離せますが、任意の長さにカットして使うことも可能です。ロールを収めた箱を持ち運んで、出先のプレゼンに応用するという使い方もできます。

消しカスが散らない「水拭きで消せるマッキー」

 油性ペンで知られる、ゼブラの「マッキー」ブランドから2014年に登場したのが、ホワイトボードに使用できる水性ペン「水拭きで消せるマッキー」です。インキは発売当初は黒・青・赤の3色でしたが、翌年に5色(オレンジ・ピンク・黄・緑・ライトブルー)を追加。これら全8色に極細タイプも用意されています。

 このペンの特徴は、インクを固定する材料として、水溶性ののりを採用しているところ。ガラスやプラスチック、金属などの滑らかな面に書き込んでも、ぬれた布を使えば、水拭きで消すことができます。もちろん、ホワイトボードマーカーとしても使用可能。従来のボードマーカーと異なり、水に溶けるため、消しカスが散らないというメリットがあります。クリーンな環境を保つにはうってつけです。

 水拭きで消せるボードマーカーとしてはこのほか、サニーの「ペンクル」があります。こちらは片手で脱着できるマグネット付きキャップを採用しています。

消耗品不要、磁石の力で書き込む「ジッキー」

 大きなホワイトボードを購入しても、ちょっとした伝言を残す程度なら、広い表示面積はいりません。小さなボードで十分です。

 こんなときに便利なのが、パイロットコーポレーションの磁気式メモボード「ジッキー」シリーズです。厳密に言えばホワイトボードではありませんが、小さなホワイトボード代わりとして利用できます。

 ジッキーのスクリーンの中には、蜂の巣状に隔てられた幅3mmほどのセルが並んでおり、その1つひとつに、着色された粉末状の磁石(磁性粉)と、乳白色の液体が封入されています。このスクリーンの表面を、先端が磁石になっている「マグネットペン」でなぞると、沈んでいた磁石が引き寄せられ、ボード上に線が表示される仕組みです。マグネットペンは胴体部分にも磁石が入っていて、ペンを横にして画面の裏をなぞると、今度は裏面に磁石が移動するため、表面に書き込んだ線が“消える”仕組みになっています。

 上位モデルの「ジッキースーパーライトBR」では、黒だけでなく赤い線も描けます。磁性粉のN極とS極がそれぞれ「黒」「赤」に塗り分けられており、両端にN極とS極を備えたマグネットペンを使うことで、黒と赤を使い分けられます。

 今回紹介した3点はいずれも、よくあるホワイトボードの不便な点を克服した製品です。活用次第で、業務効率をアップする有力なツールになるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

執筆=大久保 通

フリーライター。地方紙・業界紙での記者経験を経て独立。企業取材、インタビューを中心に幅広く執筆活動を行っている。

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