名古屋東部陸運株式会社さまの事例概要
サイバーセキュリティの一新に成功
足元を固めた上で見据える、自動車・物流業界のこれから
〈写真右より〉
名古屋東部陸運株式会社 総務本部 IT室
渡辺 翔也さま
名古屋東部陸運株式会社 総務本部 IT室 室長
原田 直哉さま
NTT西日本ビジネスフロント株式会社
名古屋支店三河営業所 カスタマアテンダント
山内 博樹
NTTビジネスソリューションズ株式会社
スマートビジネス営業部 スマートビジネス営業部門
ソリューション推進担当
前田 恭佑
NTT西日本ビジネスフロント株式会社
名古屋支店 三河営業所 セールスエンジニア
渡辺 雅士
この度、サイバーセキュリティ対策として、NTT西日本のセキュリティおまかせプラン※1「EDRセキュリティ※2」「標的型攻撃メール訓練機能」を導入された名古屋東部陸運株式会社(株)IT室の原田室長・渡辺さまと、NTT西日本担当者が対談を行い、導入の経緯や成果、今後の展望などについてお話を伺いました。
- ※1 本サービスはセキュリティに対する全ての脅威への対応を保証するものではありません。
- ※2 EDR(Endpoint Detection and Response)はパソコンやスマートフォン、サーバーなどのエンドポイント端末における不審な挙動を監視・検知し、サイバー攻撃へのスピーディな対応を支援するセキュリティソリューションです。
業界ガイドラインへの準拠をきっかけに
セキュリティ対策強化に乗り出す
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原田さま
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弊社は大手自動車メーカーと取引関係にあり、自動車産業全体で取り組むべきサイバーセキュリティガイドラインの達成は不可欠です。年々変化する評価基準に対応するため、NTT西日本さんに「標的型攻撃メール訓練」を相談したことが、EDRとメール訓練導入のきっかけです。
さらに、オンプレミス環境でのウイルス対策が導入から5年経過し更改時期を迎えていたことや、信頼性への不安もあり、今回のセキュリティ強化に踏み切りました。
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山内
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昨今、物流業界に限らず、大企業を直接狙うのではなく、関連組織や取引先などを攻撃する例が増えており、サプライチェーンへの攻撃で自動車工場が停止する事案がありました。そこでサイバー攻撃に備えるEDRもご提案しました
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原田さま
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EDR導入の決め手は2つあります。
第1に、導入後のサポート体制です。多くの場合、導入後の運用はユーザー任せですが、NTT西日本さんは24時間体制で監視・分析、万一感染した際には復旧から感染経路・範囲の調査まで手厚く対応していただける点が非常に心強く、安心感につながりました。
第2に、日常的な利便性です。以前はウイルス対策ツールとEDRを別々に管理していましたが、管理画面が統合されたことで、見やすく使いやすくなりました。さらに、サービスの充実度・ブランド信頼性を踏まえた割安感も導入を後押ししました。
即座のアラートで信頼性を実感
メール訓練でも着実な成果
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原田さま
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導入後に印象的だったことは、動作検証でインストールしたアプリがEDRに検知・隔離されたことです。
管理画面には追跡メッセージが表示され、NTT西日本さんから「危険な動作が検知されています」とお電話がありました。
隔離だけでなく同時に監視とフィードバックまで行われる仕組みに安心感を得ました。
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渡辺さま
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社員のインターネット閲覧制御も管理画面で簡単に設定でき、どの端末で、いつ怪しいリンクがブロックされたかもすぐに確認できます。
オンプレミス環境からクラウド環境に移行したことで、倉庫など出先の端末でもセキュリティが担保されています。
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山内
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IT室のお二人で、全国16拠点をカバーすることは多大な労力を要していたと思います。
クラウド環境であれば、ウイルス定義ファイルの更新も随時行え、管理画面では一括監視ができるので、IT室の業務効率化にもつながります。
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原田さま
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メール訓練でも成果が出ました。
初訓練であったため、分かりやすい不審メールを送付しましたが、対象者155名のうち約10名が添付ファイルを開封してしまいました。
その経験により社員のセキュリティ意識は大きく変化し、怪しいメールの受信時にはIT室へ報告が届くようになりました。
しばらくは私からのメールも疑われていたようです(笑)。
今後は、業務に近い文面やリンク型のメール訓練なども定期的に実施予定です。
業界のDXは喫緊の課題
安定運用を支えるためのセキュリティがさらに重要に
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原田さま
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物流業界は、2024年問題や人手不足に直面しておりDXやAIを活用した配送ルートの最適化などは喫緊の課題です。
業界全体でICTによる効率化は一層進み、弊社内でもIT化や蓄積データの活用による業務革新を進めていきます。
一方で、システムやツールが正常に動き続けることも重要で、セキュリティ対策も、より一層重要になると思います。
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山内
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例えるならセキュリティやネットワーク環境は「整備された道路」のようなもので、安全に走れる状態が当たり前に求められます。
そこを実際に走って、何をどう届けるかがIT・DXだといえます。
快適で安心な通信環境の整備は私たちにできる限りお任せいただいて、お客さまには、各業界・企業は今後どう変わるべきかなど、より本来的で重要な業務へ多くの時間を使っていただくことが理想ではないでしょうか。
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前田
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NTT西日本は、2025年10月より企業のIT部門等を支援する新サービス「情シスおまかせコンシェルジュ※3」をご提供します。
EDRやメール訓練は外部からの攻撃に対するセキュリティ対策ですが、当サービスは内部の不正やそれによる情報漏洩への対策、IT資産の管理、社内問い合わせの一元サポートまで、ホテルのコンシェルジュのように、情報システム担当者さまと伴走できる内容を備えておりますので、ぜひご活用いただきたいです。
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原田さま
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DXや業務改善を進める一方で、弊社へのサイバー攻撃によって物流が止まることは、絶対にあってはならないことです。そのため、今回の導入結果には大変満足しています。全幅の信頼をもってお任せできるNTT西日本さんに、これからも期待しています。
- ※3 スタンダードプランの場合、最低利用期間は1年です。ご契約には、「フレッツ光」などの当社が指定する回線サービスやプロバイダーのご契約・料金が別途必要になります。その他、ご提供条件等はNTT西日本ホームページをご確認ください。
情シス業務の支援とビジネスのDX支援で事業の成長に貢献

日々の問い合わせ対応や障害時のトラブルシューティング、内部不正・情報漏洩のリスクなど、中堅・中小企業の情報システム担当者(情シス)の負担は増加しています。
NTT西日本の「情シスおまかせコンシェルジュ」は、社内問い合わせの一元サポート、IT資産管理・業務可視化によるDX推進支援、内部脅威対策など、情シス担当者が本来業務に集中できる環境づくりを支援し、企業のICT活用を次のステージへと導きます。
お客さま情報

- 名古屋東部陸運株式会社さま
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昭和33年10月、タイル輸送を主な業務とする鈴菊運輸株式会社として創業。
その後、自動車部品、宅配、住宅へと輸送の範囲を拡大するとともに、受入、在庫、納入管理をはじめ、輸送をベースとした関連業務に積極的に取り組み、総合的な物流会社へと発展。 お客さまのニーズに積極的に応え、信頼を積み重ねながら、社会に貢献する会社をめざす。 -
住所 愛知県豊田市西新町7-77 WEBサイト https://www.meitou.co.jp/


