ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで"学び"が進化する
■お悩み
Zoomミーティングの記録を録画で残したいのですが、ホストによっては録画してくれなかったり、録画データを共有してくれなかったりします。自分で録画しようとしても、できないようです。手元に録画データを残すにはどうしたらいいでしょう。(静岡県 Y.Aさん)
■お答え
ホストにレコーディングを許可してもらえば自分でも録画が可能に
Zoomミーティング中に「レコーディング」というボタンを押してみたけど、「ミーティングのホストにレコーディングの許可をリクエストしてください」というツレない表示が出てくる経験をした人も少なくないでしょう。ミーティングを主催するホストにとっては録画の必要性を感じない会議であっても、自分としては会議中に指示された内容を確認するために、記録がほしいといった場合もあります。では、「レコーディングの許可をリクエスト」は、どのようにしたらいいのでしょうか。
▲「レコーディング」のボタンと、それを押したときの「ミーティングのホストにレコーディングの許可をリクエストしてください」という素っ気ない表示
残念ながらホスト以外の参加者は録画ができません。簡単なのは、ホストに録画を依頼して、そのデータを後で送ってもらう、クラウドに保存したならURLを教えてもらうなどでしょう。でも、録画してもらったうえ、データの転送までお願いするのは気が引ける場合もあります。そんなときは、勇気を出して「自分に録画できる権限を与えてください」とお願いしてみましょう。
ホストを引き受けている人も、会議の主催はできるようになったけど、Zoomの細かい操作には慣れていないかもしれません。そんな場合は、会議が始まる少し前に、次のようにお願いしてみましょう。
まず、マウスを動かすと表示される下部のメニューから、「参加者」をクリックしてもらいます。すると、右側に参加者一覧が表示されます。ホストには参加者の1人である「私」の名前の上にマウスを動かしてもらいましょう。そこに表示された「詳細」ボタンをクリックしてもらうと、ホスト側は詳細の設定メニューが開きます。ホスト以外の参加者は、同じ操作をしても「名前の変更」ぐらいしか表示されませんが、ホストにはいろいろな権限が与えられているため、メニューも豊富です。
次に、「ローカルファイルの記録を許可」をクリックしてもらいます。お願いするのはこれだけです。会議前、30秒もあれば設定を変更できます。
▲ホスト側が「参加者」をクリック、レコーディングする参加者名にマウスオーバーし、「詳細」をクリック。開いたメニューから「ローカルファイルの記録を許可」をクリック
ここまでをホストに操作してもらえば、自分の画面の「レコーディング」ボタンが有効になっているはずです。記録を許可されたと通知するダイアログボックスがポップアップしたのを確認し、「レコーディング」をクリックすれば、レコーディングが始まります。録画データは、Windows 10のデフォルトの設定では「ドキュメント」の「Zoom」フォルダーに記録されます。これで、会議後に「録画データを送ってください」とお願いせずに、自分の環境に録画データを保存できました。
▲レコーディングを開始。「レコーディングしています」という表示とともに、一時停止や停止のボタンも現れる。Windows 10のデフォルトの設定では、データは「ドキュメント」の「Zoom」フォルダーに格納
録画したデータが格納されたフォルダーを見ると分かりますが、レコーディングすると、録画データのmp4ファイルだけでなく、音声だけのaudio.only.m4aファイルも作成されます。映像まではいらないけど音声はほしいといったケースなら、こちらを使うとよいでしょう。
▲録画のmp4ファイル以外に、音声ファイルも自動的に出来上がる
さらに、音声ファイルを作成する際に、参加者それぞれの音声を個別ファイルとして記録もできます。編集して後で使用するなら、すべての音が録音されたファイルより、音が個別に独立したファイルのほうが使い勝手がよいかもしれません。参加者の個別の音声ファイルを作成するには、設定画面の「レコーディング」タブを開き、「各話者の音声トラックを録音する」のチェックをオンにしてください。これで個別の音声ファイルが出来上がります。
▲左上の、緑の「ミーティング情報」ボタンをクリックし、開いた画面から歯車マークをクリックすると設定画面が開く。ここで「レコーディング」タブを選び、「各話者の音声トラックを録音する」にチェックを入れる
この設定で「レコーディング」を行うと、「Audio Record」というフォルダーが作成され、その中に話者ごとの音声ファイルが格納されます。参加者1人ずつの音声ファイルのため、聞き分けやすいかもしれません。設定画面から保存先フォルダーを変更できるので、自分が分かりやすい場所や容量に余裕のあるストレージを選択すれば、パソコンの使い勝手を高められるかもしれません。
え、レコーディングの許可をリクエストしたけど、「お前には録画させない」と言われたですって? では、まず、あなたがホストに信頼されるよう努めましょう。また、ここまで説明してからではありますが、参加者に一言断ってスマホやICレコーダーでミーティングを録音すれば、確認のための記録ぐらいは残せますよね。
執筆=岩元 直久
【TP】
オンライン会議お悩み相談室